CP:帝帝学
ヤンデレ・監禁があるので注意!


ー設定ー

覚醒→『帝』 双子兄
帝人→「帝人」 双子弟
学天→『学天』 末っ子








【coercion love 】




暗く閉じた部屋の中
少年はただ請いていた

「嫌だ!!離して!!」

『…帝人。』

『…お兄ちゃん。』

「二人共やめて!!早くここから出して!!」

どうしてこうなった!?
どうして…どうして!!
何で僕は実の兄弟にこんなこと…
頭の中ではその言葉しか浮かばす
僕はただ疑問と不安の念に押し潰されそうだった…。


事の始まりは1時間前
僕のこの一言から始まった
「帝兄!!学天!!
僕ね、初めて好きな人ができたんだ!」

『『えっ…』』

「園原杏里って名前のすごく可愛い子なんだ!」

『な…んで……』

「えっ!?
ちょっとどうしたの帝兄!?」

『お兄ちゃん…それ本当?』

「本当だけど…ちょっと学天までどうしたの!?」


2人共急に下を向きだし、


「ねぇ、2人共どうしたの!?」

『帝人が悪いんですからね…』

「えっ…」

『そうだよ、お兄ちゃんが悪いんだからね』


僕が唖然としていると
腕を縛られた


「痛っ!!」

『私がこんなに…』

「みか…にぃ?」

『ぼくがこんなに…』

「がくて…ん?」

『『こんなにも帝人(お兄ちゃん)を』』


聞きたくない!
本能がそう叫んでるのに
耳を塞げない

やめて…その先は……


『『愛しているのに!』』


聞いてしまった…
今まで気付かないフリしてたのに


そのあとすぐ首に衝撃を感じ
僕は意識を手放した…














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「…んっ?
ここは?」


目覚めた時には目の前が真っ暗でここがどこなのか解らなかった

僕、確か帝兄と学天に好きな人できたって報告して…それから……それから?


『あっ!!お兄ちゃんやっと起きた!』

『長いお休みでしたね、帝人』

「ん?帝兄ぃ?学天?」

相変わらず目の前は真っ暗で
声を頼りに帝兄と学天だと判断した


「どうして真っ暗なの?」

『あぁ、そういえばまだ目隠しつけたままでしたもんね』

「め、かく…し?」


…っ!
そうだ、僕は2人に…

思い出したとたん
恐怖が体を支配し
体がカタカタと震えだした

スルッっと目隠しを外され
見たくもない現実が見えた



目の前には知らない部屋と
笑顔の2人
その笑顔が狂気じみている事を
果たして2人は気付いてるのだろうか…



『『これからはたっぷり愛してあげるから…
私(ぼく)達がね』』


「嫌だ!!離して!!」

『…帝人。』

『…お兄ちゃん。』

「二人共やめて!!早くここから出して!!」

『はぁ…受け入れてくれるなら優しくしてあげたのに……私達の愛を受け入れない悪い子には お仕置き ですね』

そう言って帝兄は僕の手首に手錠をかけ

『ぼくも お仕置き する』
と言って学天は僕の足に鎖を付けた


「やめて!!お願いだから離して!!嫌アァァァァァア」



















---池袋にあるとあるマンション


『帝人、ただいま』
『お兄ちゃん、ただいま♪』

「お帰りなさい」

『私達が留守の間、良い子にしてましたか?』

「うん」

『良い子ですね』

『お兄ちゃん よしよしー♪』

そう言って撫でてくれる帝兄と学天


僕はやっと理解したんだ…
僕には帝兄と学天さえ側に居てくれればいいという事に!



『帝人、いつもの言葉が聞きたいです』

『ぼくもー!』


「はい、僕は2人を
愛シテマス




閉じられたその部屋で
壊された少年は
確かに幸せを感じていた。
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