「じゃあ、俺着替えてくるからまた門のところでな」
「はいっ!」
「研磨、奈月に変な虫がつかないように監視しといてくれ」
「なんすか変な虫って!」
「自分で分かってんじゃん」

けらけらと笑う夜久さんに憤慨するリエーフ。
片手を振りながら部室へ消えるクロを見届けて、泣いている山本を犬岡に託し、奈月と共に校門へ向かった。

ここ最近の不安そうな顔とははっきりと違う表情の彼女に話しかける。


「おめでとう、なっちゃん」
「ありがとう」

なっちゃんの笑顔は、今までに見たどの時よりも幸せそうな笑顔だった。





「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -