告白をしたところで、うまくいくのだろうか。
考え込んでも仕方ないとは分かっているけど、考えずにはいられない。
しかし、何度考えても結論は変わらなかった。
今の先輩の隣に相応しくなる方法はただひとつ・・・!



「秋原さんも、マネージャー業が板に付いてきたね」
「本当ですか!ありがとうございます、海さん」
「いやいや、お礼を言いたいのはこっちのほうだよ」
「何かして欲しいこととか変えてほしいことあったら何でも言ってくださいね!」

マネージャーに就任してから早数ヶ月。
季節は春から初夏に移り変わり、その間にも長時間の練習とたくさんの練習試合をこなしてきた。
すべては全国へと行くために!

インターハイ予選はもう目の前だった。



夕食を済ませて一人でぼーっとしていると、スマホが突如震えだす。
画面を見れば、烏野の潔子さんから。
文面に目を通し、その内容に驚愕した。

「烏野、負けちゃったんだ・・・」


そして更に気になる一文。

『3年生がみんな残るは分からないけど、私は春高に向けて残ろうと思うの』

衝撃が走る。
知らなかった。3年生はインハイが最後なのかもしれないなんて。
もしかしたら、黒尾先輩もインハイまでということになってしまうかもしれない。
負けられない理由が、もう一つ増えた。





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