食事を済ませ、後片付けをする。
一人ではないとはいえ、あの量のごはんを作るのはともかく重労働だった。
使い終わったお皿もこんなにたくさん。でも・・・

「ウマいっす!!」
「秋原さん料理上手なんすね!」
「俺は幸せだ・・・!!」
「美味しかったよ、ありがとう」

なんてみんなから言われれば、やる気に火もつくってものだ。

「よし、明日も頑張る!」
「力入れ過ぎて空回りすんなよ?」
「うわっ!?」

驚いて振り向けば、そこに立っていたのは黒髪長身の・・・

「黒尾先輩?」
「何で疑問形なんだよ」
「髪が・・・」

いつものツンツン頭ではなく、落ち着いた髪型。
何故だか色気まで感じて、思わず目をそらす。

「風呂上がりだからな。まあ明日の朝にはまた寝癖で元通りなんだが・・・」
「えっあれ寝癖だったんですか」
「おいそのドン引きみたいな顔ヤメロ」
「もう、なにするんですかー」

頭をわしゃわしゃと撫でられる。
手が泡だらけでは抵抗もできず、なすがまま頭を撫でられていた。

「大変そうだな、手伝おうか」
「大丈夫ですよ、もうあと少しなんで」
「そっか」
「・・・明日も勝ってくださいね」
「おう」





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