レミリア・ラインバールに用事が出来てしまった。
正直、彼女に対してどう対応すればいいのかわからない。
仕方なく彼女の部屋に向かった。

コンコン、ガラッ

「レミリア・ラインバール、昨日提出してもらった資料だが、いくつか不備…」

視界に飛び込んできたのは、シャツを脱いでキャミソール姿の彼女の後ろ姿。

「え、あ、あの…」

「な!」

即座に部屋を出て背を向ける。

「なんて格好をしてるんだ、早く服を着ろ!」

「えっと、ごめんね」

「……」

こういう場合はどうすればいいのか。

「ん、ティエリアか」

「ロ、ロックオン」

「レミリアに用か?入ればいいじゃないか」

「ま、まて!」

ロックオンまでもが部屋に入る。
彼女を見て事情を理解したのか、こちらを向き直った。

「お前!入ったのか!」

「ノックはした!鍵もあいていた!」

「ノックしたって、どうせノック直後にあけたんだろうが…」

「くっ…」

これは私の過失なのか?
私は、彼女にとんでもないことを…?

「ティエリア」

彼女の優しい声。

「わたし、気にしてないよ」

「ちょっとは気にしといてくれよ…」

「え、ロックオン?うーん、そりゃあちょっとは恥ずかしかったけど」

うなだれるロックオンに対して彼女は微笑んでいる。

「大丈夫、あれくらいでティエリアのこと嫌いになったりしないよ」

「そうか…」

胸のつっかえがおりたような気分。


「ティエリアがすげぇ安心した、みたいな顔してる」

「ふふ、珍しいね」

「そんなにレミリアに嫌われるのが怖かったのか?」

「う、うるさい」

「うふふ」


君には到底適わない





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