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※性的表現を含みますので、18歳以下の観覧はご遠慮ください。







「何か……用、か?」
 見違えるほど柔らかくなった態度で俺を迎え入れた佐久間の無防備さに、半ば呆れかえる。真夜中の訪問だと言うのに、寝ぼけ眼な佐久間は、勝手に部屋に入ってきた俺を眠そうに見つめている。舌っ足らずになりながら、上半身を起こした佐久間が欠伸をかみ殺す。こんな夜中にやってきた理由からして、今の佐久間は目に毒だった。淡い光の中、いつもより幼く見える佐久間は覚醒に至らず、今にも睡魔に負けてしまいそうだった。それでも構わない。俺は俺の目的を果たすまでである。ベッドに膝を差し入れ、前のめりになりながら佐久間の唇を奪う。相手は条件反射のように舐め返してくるが、次第に状況を理解しだして抵抗を始める。

「なに!!……なに盛ってんだよ!」
 最初の言葉を大声で発したあと、慌てて小声に戻った佐久間の下腹部を弄る。健全な男子が禁欲的な生活に耐えられる筈がない。対象がすぐそばにいるなら、それを用いるのが男というものだ。据え膳は食べるために存在している。

「お前だってたまってんだろ?」
「一人でシてろよ!」
「もうかたくなってきてるぜ?」

 佐久間は羞恥に顔を赤らめていることだろう。侵入してくるときに電気をつけてしまえばよかったと後悔しながら、直接その部分に触れる。

「ひあぁっ…」
 身を捩らせながら力をなくした佐久間が、俺の肩にもたれてくる。火がついたように性急になりながら、持参したローションをたっぷり佐久間の下に塗り込む。ズブズブという卑猥な音と共に、物欲しそうな口が収縮を繰り返す。いつの間にか受け入れ態勢になっている佐久間の淫乱さに、意気揚々としてきた。

「ひくついてんぞ」
「見、るな!早くしろよ!」
 佐久間の足が俺の太ももに絡みつく。引き寄せるような形に、益々淫乱だと思いながら、その入り口に、求めているものを与えてやる。

「っあっ、ぅっああ」
 歓喜の声と共に身を震わす佐久間の脚を掴んで容赦なくせめたてる。甘い声を何とか抑えようと口を塞ぎながら、佐久間は快感に身を浸している。

「気持ちいいか?」
「いい、いいからっ、」
「わかって、る」
 それを合図に、佐久間が好きな場所を抉る。二、三度突けば、淫らな声で、「いく、だめ、いく!」と漏らし始める。淫乱な佐久間にはやはり、禁欲的生活など耐えられないらしい。早い絶頂に嘲笑うことができないほど、俺にも余裕がなかった。

「イけよ!」
「ああっ!ん!っあ、ああああ!!」
 仰け反りながら果てた佐久間の陰部が、ひくひくと収縮し、俺を開放へと誘う。佐久間の荒い息遣いを感じながら、その体を引き寄せる。しばらく、余韻に浸る時間を経たあと、佐久間が指を絡めてくる。珍しいこともあるものだと見つめ返すと、サッと視線が逸れた。

「いきなり夜這いとか、止めろ」
「先約入れろってか?」
 不機嫌に口吻を噛む佐久間が、ようよう口を開く。

「するなら、きちんとしたい」
 やはり、電気はつけておくべきだった。仕方なく、不動は佐久間を引き寄せ、その唇を塞いだ。


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