"人生なんざ死ぬまで悪足掻き"
そう言ったのは貴方でしたよね? つまりは生きることは悪足掻きし続けることになりますよね? 逆に言えば悪足掻きする為に生きてるものだと。
じゃあ、恋に生きる人って色恋沙汰での悪足掻きをする為に生きてるものなんですかね。
ほら、ちょうど僕みたいに。
相手が幸せならそれでいい? 自分は快く身をひける?
馬鹿げてる。 そんな人ホントにいるんですか? ヘドが出そうな程綺麗事過ぎて笑っちゃます。
貴方もそう思うでしょう? そんなお人好しじゃないですよね。
ほら、考えても見てください。 例えば今貴方は片想い中でその相手の人が失恋した、もしくは恋人と喧嘩したとすれば貴方だってチャンスと思いますよね?
それは心の奥底のどこかで諦めない気持ちがあって出来るものなら奪ってやるって考えてるからじゃないですか?
僕もそうですよ。
ただ、貴方と違う所はちゃんとそれを行動に示しているという点です。
それに僕、手段は選ばないつもりです。
貴方を手にするためなら親友も排除する。 貴方の自由だって奪うし、心さえ利用してみせる。
僕はもう貴方を誰にも渡さない。 死ぬまで放さないつもりでいますから。
貴方は此処で僕の事だけをだけを考えて、感じて、呼んで、愛して。 …恨んでくれても構いませんよ。
そして僕と一緒に朽ちればいいんです。
逃げ出すことも助けを呼ぶことも出来ないこの牢獄の中で。 誰にも邪魔はさせない。
え? 何がおかしいのかって?
違いますよ。 自嘲気味になってしまっただけです。
笑っちゃう位に。
僕の愛は歪んでるんだなって。
貴方と僕にとってこれは、歪な喜劇。 2人だけの歪んだ愛なんですよ。
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