2020.10.10 お返事

 牧田さん、この度は「さよなら、ソーネチカ」を読んでくださって、そして気持ちのこもった素敵なメッセージを有難うございました。ソーネチカは原作がもうかなり前に完結している約一年前に書き上げたので、アップしてもあまり反応は来ないだろうと思っていたので、こうしてメッセージを頂けるととても嬉しいです。

>冒頭の繊細かつ〜
 実は冒頭はあまり気に入っていないというか、一ヵ月で書き上げると決めて仮に気に入らなくても「今のわたしの力量はこれなんだ」と受け止める気持ちで集中して書いたので、読み返すと少し苦い気持ちになります笑 読みやすくて情景に引き込まれるような文章が書きたい……だから、冒頭から引き込まれたと仰って頂けて安心しました。

>同じ師を仰いだ者同士の「情」という感情が「愛」であると自覚するのが夢主の死の間際
わ〜〜〜;;まさにそれを書きたかったのでここまで深く理解して頂けて嬉しいです!書いてよかった……二人の間にあったものが「情」とか「恋」というより「絆」のような強いつながり……そっそれです〜〜!と思いました。的確な、素敵な言葉で二人の関係を飾ってくださって有難うございます。拙い表現力ではなかなか書きたいものが書けずまさに「魂を込めた妥協と諦めの結石」が捻りだされた結果完成したブツですが、ううう……書いてよかったです……;;(妥協と諦めの結石というフレーズは映像研から拝借しました)

>あなたがわたしの錬金術を理解していてくれてよかった
 夢主にとって自分の人生の唯一性を担保するものが錬金術だけだったので、キンブリーがたとえ少しでもそれを気に掛けてくれていたのが嬉しかったんですよね。夢主は別に特別可哀そうなわけでも、人生に絶望するほど愛情を得られなかったわけでもなく、ただ、自分が相手を想うのと同じ程度に相手から想われなかったというだけで、それは大なり小なり皆が感じるところだと思うし、そういうありきたりな切なさや虚しさを抱えていた普通の人間なのですが……誰かにとって一番愛される人間でありたい、という気持ちに気づかずに死んでしまいましたが、実はキンブリーにとって夢主は世界で唯一特別な人間だったというラストでした。だから、牧田さんが、「キンブリーにとって夢主がかけがえのない存在であった」と読み取ってくれて本当に嬉しいです。書いてよかった……(何回言うねん)

 こちらこそ、時間を割いてこのように丁寧なメッセージを送って頂き、とても幸せな気持ちになりました。ハガレンは終わっていますが、やっぱり名作はいつ読んでも名作ですね。いつかNetflixかHBOで実写ドラマ化全5シーズンを制作してくれることを祈ります。
 改めて、有難うございました。

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