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※アリスパロディ
※ほぼオールキャラbutキャラ出没偏り傾向





おや? あんたも俺と同じ蚊帳の外の人間かい?
そうかそうか。じゃあ俺とじっくり物語を傍観しようじゃないの。
何を傍観するって? あんた何も分かってないんだな……。ワンダーランドだよ、ワンダーランド。この国がね、今ちょっと面白いことになっててね……へんてこな国が、捻れて余計に狂い始めてんだ。
ある人物が死んだことによって……ね。
……とりあえず、物語を楽しむために、当たり障りのない程度に、主要人物をざっと説明しておこうか。




アリス(セルティ・ストゥルルソン)
…ワンダーランドに迷いこんできた人間。首をなくしたことによって、記憶が欠落している。可哀想になぁ。


ハートの女王(矢霧波江)
…アリスの首をはねるよう命じた女王。ワンダーランドの統合を謀る。氷の女王様みたいな、それは恐ろしい女だよ。

ハートのジャック(矢霧誠二)
…クラブの女王に心を奪われた者。アリスの首を所持している。

白うさぎ(竜ヶ峰帝人)
…白いうさぎの耳を生やして、常に懐中時計を持ち歩くダイヤの女王の従卒。トゥイードル・ディー、トゥイードル・ダムのお世話係的存在。ま、苦労人だな。別の名前は「ユキ」。……あ。言い忘れてたけど、この国の住人には、白うさぎのように二つ名前を持ってる奴らもいるんだ。まあ、そっちの名前を知ってる奴なんて、限られてるんだけどね……。

・従卒()(黒沼青葉)
…※見た目は人間そのものであり、あくまで名前が『蛇』という設定です。
ハートの女王に忠実な家来。けど、裏で何か企んでるっていう噂だ。数名の従卒には、もう一方の名前の「かがち」と呼ばれることも。

・トランプ兵
…通称、ハートの軍勢。頭脳派もいれば肉体労働派もいる、厄介な兵士達。

・グリフォン(鷲獅子)
…こいつは本当に危険だぞ。ハートの国はこいつを筆頭として人攫いをしているが、ハートの女王は他にもまだ化け物を飼っているらしい。怖い怖い。


ダイヤの女王(園原杏里)
…控えめだけど武闘派で、剣術に長けるアンバランスさが魅力の女王。通称、戦う女王。腕は確かだから侮らないほうが身のためだぞ。

・従卒(黒うさぎ)(紀田正臣)
…黒いうさぎの耳を生やした、ダイヤの女王を敬愛し、すべての女性を愛するギャグが寒い従卒。白うさぎの大の親友だ。もう一つの名前は「カイ」。

・いかれ帽子屋(マッドハッター)(岸谷新羅)
…普通の奴に見えるがかなり気狂いだ。アリスのことを慈しみ、相当大切に思っている。後で紹介する『チェシャ猫』って奴とは腐れ縁らしい。

・野うさぎ(サツキ)(平和島静雄)
…※原作では三月うさぎとなっておりますが、本作では5月生まれの野うさぎという設定です。
こいつは怒らせないほうがいいぞ。暴力の塊みたいな奴だ。金髪に厳ついサングラス、それにハット帽っていう奇天烈な外見をしている。ハット帽はうさぎの耳を隠すために被っているんだとか……。 あ、そうそう。こいつとさっきハッターの時にも出てきた『チェシャ猫』は、すんげぇ仲が悪いんだ。面白いぐらいに嫌い合ってるんだぜ?

ヤマネ(平和島幽)
…ネズミの耳を生やした大人しい青年。表情が乏しい。何度も名前が出てくるが、『チェシャ猫』のことは怖がっているようだ。野うさぎこと、サツキ曰くな。そのこともサツキが『チェシャ猫』を嫌う理由の一つらしいが……俺的、無理矢理理屈付けてるだけの気がする。

・双子(トゥィードル・ディー、トゥィードル・ダム)(折原九瑠璃、折原舞流)
…変わった双子。強くて巨乳であるダイヤの女王が大好きだそうな。あー……。ダムに至っては中身はただのオッサンだと思っていい。


クラブの女王(張間美香)
…ハートの国のハートのジャックに恋した女。実はこいつが案外重要な人物だったりする……かもな。

・従卒(熊)(サイモン・ブレジネフ)
…※見た目は人間そのものであり、あくまで名前が『熊』という設定です。
先祖代々クラブの女王に仕えてきた従卒。兵士としても充分使える。


・スペードの女王(聖辺ルリ)
…物静かで美しい女王。歌姫とも呼ばれている。余談だが、この国は4国の中で一番強いと言われているらしい。なんでも、兵士の力が凄いんだとか……。

・従卒()(遊馬崎ウォーカー)
・従卒()(狩沢絵理華)
・従卒()(渡草三郎)
…スペードの女王の溺愛者。外に出ることが好きで、一応は従卒だが派遣労働の比率がやや高め。常に飄々としている狐は咄嗟にとんでもないことをやらかすから、注意しておけよ。狸はいたって普通だが……やや思考が腐れ気味。スペードの女王のことを悪く言おうなら、普段は温厚な狼がぶちぎれるよ。

※粟楠会一同、スペード派


アブソレム(芋虫)(門田京平)
…狭間の森に住む預言者。ぶっきらぼうだが面倒見がいい。詳細は俺もよく知らないけど、偉大な人物であることに間違いないね。


チェシャ猫(折原臨也)
…よくハッターのところに暇潰しにやってくる神出鬼没な謎多き猫。フードを被り、時折見せる三日月みたいな笑みが特徴。姿を消したり宙に浮いたり、特殊な能力を有しているようだ。サツキのことを嫌がらせで『メイちゃん』と呼ぶ。俺は、吐き気がするこいつの存在が、意外と好きだったりする。観察し甲斐があるからな。




ま! こんなもん、かな……? 他にも色々な人物が出てくるんだけど、そこまで覚えさせたら混乱するだろうし……。
……俺? ……言ったじゃん。俺とあんたは蚊帳の外。ただの傍観者だ、って。
まあ、名乗らないってのは失礼だしな……。

俺は九十九屋。九十九屋真一。

以後、お見知り置きを。

ああ、そろそろ動き始めるぞ。
国ってのにはね……人格があるんだ。この人格がどう歪んでいくのかが俺の知りたいものってわけ。
国の人格を作るのは国の住人。
この、おかしな住人たちは、いったいどんな風に国の人格を変化させるんだろねぇ?
なあ、あんたもワクワクしてこないか?
ワンダーランドがどう崩壊するのかってね……。
さあ……

楽しい愉しい物語の、始まりだ!!





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