資料

【参考資料】
資料1:『リグ・ヴェーダ』(10巻/夜の歌)
 (前略)「かの目のない鰐を見事討ち果たしカマラの王になられたカームディ王もこう言っていた。『眠りとは死の隣人であり、死とは眠りの隣人である』。嘆くことではない」
 

資料2:『イーシャ・ヴェーダ』
【三巻/目王(アーンク王)の歌1】
 (前略)そして神々が順に目を覚ましはじめた時分、カイヴァッリャというアグニを主神とする地にアーンクはたどり着いた。(中略)次に彼が出会ったのは、まるで泥に塗れてもその輝き失わない睡蓮のように美しい女だった。その美しい瞳にまたたく間に恋に堕ちた彼はすぐさま彼女に求婚を迫る。しかし彼が幾度言葉を重ねても女、ダーナは是と言わない。しかしアーンクの「あなたのいない人生など、チッタ(心の材料)の足りぬも同じだ」という言葉に胸を撃たれ、ようやく理由を話す。彼女はこの国の王女であった。それゆえアーンクの血がカイヴァッリャの敵国カマラの王カームディの罪により受け入れることが出来るものではないというものだった。
 カームディの罪とは、アグニの子を眠らせアグニの神槍ラールシュラーを盗み取ったことであった。アグニの怨敵の血を王家が迎えるわけにはいかない。ダーナは涙ながらに語る。アーンクはカームディ王と母同士が姉妹であった。

【四巻から六巻/目王の歌40〜160】
 (アーンクがカイヴァッリャを出立しカマラにたどり着くまでの苦難と冒険が描かれている。アーンクは持ち前の剛力と知性でそれらを看破していった)

【七巻/目王の歌162】
 (前略)アーンクはカームディの寝所へと侵入し、横たわるカームディの心臓に短剣を突き刺した。かくしてアーンクの悲願は果たされた。


資料3:『イハ・ヴェーダ』『エーシャハエーヴァ』『トリプティー』などに登場するカームディへの賛歌
 未確認。


資料4:『アムリタパラ』『プラマーナ・ヴェーダ』『ダルマニャーナ』などに登場するカームディの悪評
 未確認。


資料5:『癒沙吠陀」』(中国の『イーシャ・ヴェーダ』)
 (前略)加傴武帝(カームディ)とは冴えたる月天の威光のかけらを額に抱くもの。加傴武帝とは言葉巧みに阿耆尼
天を褥へと導き、その高貴なる瞼を閉ざすもの。加傴武帝とは共に瞼を閉ざすもの。


資料6:『ヴィーダ神話の英雄と王』(著:的当田みつお)
【2章:アスラ神族の子ら】
 (前略)アスラ神族は時代によって扱いが変わる。それが顕著に出ているのが大英雄にして狡知なる王カームディだ。彼は『リグ・ヴィーダ』に置いては目のない鰐を打ち倒した英雄として描かれていたが、それから後に出た『イーシャ・ヴィーダ』では悪逆な王として登場している。それはアスラ神族が『悪』として扱われるようになったことにほかならない。

※全部捏造。『リグ・ヴィーダ』だけは実在する神話です。カームディはいません。
※随時更新。
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