『リオ隊長、リオ隊長ってば』
「んぁあ………もう食えねぇってばあ」
『何ベターな寝言言ってるんですか?朝ですよ、あ・さ!』
「朝なんてしらねーよ…あと5分」
もぞもぞと動く布団
それを剥ぎ取ろうと勢いよく左手を伸ばす
――――ぐちゅり
布団を剥ぎ取っているであろう左手は何故か布団を突き破り、生暖かい物で包まれていた
引けばジクジクと疼くように熱い左手、滴る赤い液体
ゆっくりと布団をめくる
『――ッ…』
布団の下にあったのはアノ人の変わり果てた姿
胸を何かで貫かれた惨死体。何か?まさか僕の左手?
恐ろしくて力が入らずその死体の上に崩れ落ちる
顔の真横にあるアノ人の顔
当然、息などしていない。なのに確かに聞こえた
「――マタ俺ヲ殺シタナ」
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