ごめんなさい
「マスターといえど、今日という今日は許しませんからね!」
俺の可愛い同居人はご機嫌ななめ。
「悪かったって。」
本当は反省なんてこれっぽっちもしてないけど。
「俺のアイス・・・」
泣きべそをかくお前が可愛いから、つい意地悪してしまうんだ。
でも、機嫌を直す方法は知ってるから大丈夫。
「これ、お前のための新曲。」
「頑張ったら、アイス買ってやるけど?」
キラキラ輝き出した瞳。
そのくせ、意地を張り続ける尖った唇。
ちゅ。
「ごめんな、カイト。」
「・・・仕方ないですねぇ。今日だけですよ!」
にっこり笑ったお前に、こっそりともう一度謝罪。
意地悪、やめてやれないけど、ごめんな。
FIN.
[ 19/54 ][*prev] [next#]
[mokuji]
[しおりを挟む]