ごめんなさい

「マスターといえど、今日という今日は許しませんからね!」

俺の可愛い同居人はご機嫌ななめ。

「悪かったって。」


本当は反省なんてこれっぽっちもしてないけど。


「俺のアイス・・・」

泣きべそをかくお前が可愛いから、つい意地悪してしまうんだ。
でも、機嫌を直す方法は知ってるから大丈夫。

「これ、お前のための新曲。」

「頑張ったら、アイス買ってやるけど?」

キラキラ輝き出した瞳。

そのくせ、意地を張り続ける尖った唇。


ちゅ。


「ごめんな、カイト。」

「・・・仕方ないですねぇ。今日だけですよ!」


にっこり笑ったお前に、こっそりともう一度謝罪。


意地悪、やめてやれないけど、ごめんな。




FIN.

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