指先まで

すべてが説明できるものばかりじゃないし、ゴールすることがすべてじゃない。目眩が止まらない。夢でいいから、君とこのまましばらく隣でずっといたい。身勝手なわがままだけど、そうしていたい。明日とか明後日とか十年後、いいや、そんな遠くなくていい。十分後、三分後、この後何をやるにおいても君がいて、予定なんか立てたい。実行しなくていいから、海とか家を建てるとか、ゴールデンレトリバーを買うとか、一週間カレーだけ食べるとか、そんな未来の話を君としたい。

だけど、言葉が躓いて、変な日本語ばっかり出てきて、なんとなく黙り込んだりしてばっかりで、いつまで経っても隣にいることが恥ずかしくなるから、今しか見れない。

それだったら、せめて、指先まで温めて。






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