テル ア ライ


いつも君が見ていて、僕が見せているのは、僕のポジティブで明るいところだけ。

本当は「愛してる」なんて言葉に怯えていた。平然を装って、笑って誤魔化す僕の本性。いつになったら君に打ち明けられるか、いつ君にばれてしまうのだろうか。それが怖くて、それからの未来が怖くて。

細い指を絡めて、笑いあう。僕はただ黙って君の隣にいたいだけなんだ。だから君がたまに無表情になったり、素っ気ない態度だったり、から返事なんかに僕は別れを告げられる覚悟を余儀なくされている。

言葉はいらない。そんなの、どうにだって偽れてしまう。だったら、隣にいてくれるだけで満足なんだ。言葉は一見、柔らかそうで、でも実は、ぶつかると鋭く尖って突き刺さる。

こんな僕を全部曝け出してしまったら、

僕のこの柔らかい何かが傷つく。温度をゆっくり下げていく。この弱さを強みにかえることは出来ない。未来が怖い。だから僕は、笑って誤魔化して、明るく振る舞い、君に愛を告げる。








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