チルドレン
儚い快楽を貪り続ける喜びは心を萎ませる。もっと奥で繋がっていたい。あなたの中で弾けたいと願っているのは俺だけ、か。
俺は雅びな恋愛だけがしたいわけじゃない。端的にいえば、セックスフレンドを快く思っている。今どき処女や童貞を大事にするもんじゃない。若いうちにさっさと売って金にしたらいいとさえ思っている。純情ぶって好きな人の為だけに捧げたいなんてのは終わった。初めてをあげたから結婚なんて、甘いし重い。セックスが子孫を残すためだけの行為なわけがない。
誰の所為だよ。俺が間違っていると決めつけてしまうようになったのは。お前でもなく、あの子でもなく、俺らを取り巻く空気なのだろうか。あなただけがすべて、なんて言える時代じゃない、とか言ってみるが、やっぱり時代の所為じゃないから、別れ際にごめんな、と謝る。
なんとか出来るのは、笑顔なのかな。疲れたときに見る、あなたのふとした瞬間に見せる、はにかんだ笑顔。何度もそれが見たくて、淋しくて、いろんな奴を抱いてきたよ。でも愛してるのはあなただけだ。
違う。こんなに僻んでいるのは、もっと違う理由で。あなたを困らせたかったわけじゃないんだ。もっと単純で、今となっては幼稚なものなんだが、でも、心が萎むんだ。
本当は童貞も処女も大事にしたいし、されていてほしいよ。
だって俺は、あなたが処女じゃなかったことが、