春の風と


別に大事な用があるわけじゃなくて、春風に誘われるように外に出た。心地好い日差しを浴びながら微笑んで、本当にそれだけの事で何故か幸せだと思った。

穿き慣れたスニーカーは底がすり減って真っ平らになったけど別に悪いものじゃない。

もっと言うと、ポニーテールがよく似合うあの子と一緒なら、どこへだって行けると思うほど。

暖かい空気を含んだ柔らかな風は、優しく僕を包み込んでくれた。







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