後藤さんから結婚祝いとして書いて頂きました!
お題「静帝前提で臨也と目隠しプレイ」です!
エロあり注意!




『煙草が切れたらから、ちょっとコンビニに行ってくる』と静雄さんが言ったから、
僕は自分の部屋でごろごろしながら大人しく待っていた。

お気に入りのサイトを見たり、ネットサーフィンをしながら時間を潰す。

遠くに聞こえる電車の音、誰かの話し声、鳥の囀り。
部屋に響くのは、マウスのクリック音だけ。

なんだかそれらが心地よいBGMのように聞こえ、
さらに窓から差し込んでくる日差しが暖かくて、ついうとうととしてしまう。

(ねむい、かも……)

ぼんやりとする頭でそう思った。
瞼が重い。

そんな状態だったからか、僕は静雄さんが帰ってきたことにすぐ気付かなかった。



【暗闇の向こう】



「……?」

しゅる、という音がしたと思ったら、すぐに視界が暗くなった。
肌触りのいい布が、両目を覆っていた。

突然を視界を奪われて、僕が覚醒しきれてない頭で疑問に思っている間にも、
頭の後ろでぎゅっと縛られて目隠しが完成する。

―――暗くて、何も見えない。

いきなりやってきた暗闇に少し不安を抱いたが、ぎゅっと優しく抱きしめられたので
その不安もどこかへ行ってしまった。

「静雄、さん……?」

驚かすつもりでやったのだろうか。
尋ねても、静雄さんの返事はない。
その代わり、噛みつくような口づけをされた。

「!? ……ん、……ふ…………」

こちらが息を吸う暇など与えないくらいのキスに、翻弄される。
なんとか酸素を取り込もうにも、その機会すら奪うように蹂躙される。

「ん……! …………っ!!」

苦しくて苦しくて、思わず静雄さんの胸を叩く。
そこでようやく解放され、僕は静雄さんの胸に頬を摺り寄せた。

「っは……、もう、どうしたんですか? 静雄さん」

肩で息をしながら聞いても、やはり返事はない。
それどころか、僕を抱きしめていた手をゆるゆると動かし、腰をいやらしく触ると、
そこからシャツの下に手を滑り込ませて弄り始めた。

「……あっ! ……し、静雄さん、まだ……夕方なのに…………!」

口ではそう言っても、僕の体は静雄さんが触るたびに悦んでしまう。
視界が奪われて、体がより情報を求めているのか感覚が鋭くなってしまって、
僕の体はより敏感になっていた。

「ぅあ……や、やだ…………あ、あぁ…………っ!」

胸の突起を執拗に弄られ、わざと音を立てるように舐められる度に、嬌声を上げてしまう。

こんなぼろアパートでは、部屋の壁も薄いだろうに。
もしかしたら隣人に聞かれているかもしれないのに。
そんな羞恥心すらも快楽を助長して、僕は行為に溺れていく。

そして、ついに下半身に手を伸ばされた。

「あ……あぁっ、や、……っ………あっ……!」

緩急をつけながら触られて、未だに慣れない恥ずかしさが押し寄せる。
しかし、そんな僕を知ってか知らずか、静雄さんは行為を進める。

「……っひ! あ、……やぁ………!」

先走った僕の体液を指に絡めると、後孔をゆっくりと解し始めた。
何も見えないのにそんな所を触られて、弄られて、怖くて仕方がない。
怖い、怖い怖い、怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。
でも、それを上回るくらい気持ちがよくて、僕はますます行為に夢中になっていった。

「し、静雄……さん! しず、お……さ、…………!!」

こんな僕を見て、静雄さんはどう思っているのだろう。
いやらしい奴だと思うだろうか。
聞きたくても聞けない、怖くて聞けない。

カチャカチャ、と金属音が聞こえると、がばっと体勢が変わり、両足を広げられる。
これまでにないくらいの恥ずかしさで気が狂いそうになったが、そんなものは後孔に挿入された
ものによって跡形もなく消し飛んでしまった。

「や、……あ、あぁ……っ………は、……あぁああっ!」

激しい動きに、どうになかなってしまいそうになる。
痛みさえ、この快楽に比べたら瑣末なことだった。
気づいたら、僕は自分から腰を振って自身を絶頂へ導いていた。

「静雄さんっ! ……や、あぁっ……し、しずお、さん!!」

静雄さんにしがみつきながら、壊れたように静雄さんの名前を呼ぶ。
でも、やはり静雄さんは何も返事をしてくれない。

そこで、ふと僕は思った。

この行為を始めて―――いや、目隠しをされたときから、静雄さんが一言も喋っていないことに
気づき、今更ながら不安を感じる。

「……え? ……ん、……あ、あぁっ…………しず、お、……さん?」

返事はない。
代わりに、律動が激しくなって絶頂が近づく。

「し、しずおさん! ……や、やだ……っ…………これ、やだ……!」

目隠しを外そうとしても、両腕の手首を片手で拘束されて失敗に終わった。
体をひねって抵抗しようとしたが、もう片方の手でがっしりと腰を押さえられて
意味をなさなかった。

恐怖と、抗えない快楽で脳内が満たされる。

そして、

「や、あぁ……あっ……ああぁああああっ!!」

僕が絶頂を迎えたとき、

ようやく目隠しが外された。



そこにいたのは、


「やぁ、帝人くん」


白濁した液を放ち、自身の後孔に同じものが注ぎ込まれるのを感じながら僕が見たのは、


「シズちゃんじゃなくて、残念だったねぇ?」


口の端を歪めて嗤う、情報屋の姿だった。



fin.


後藤さん神過ぎる・・・!臨也の残念だったねぇがイイ!
私の結婚祝いに書いた静帝が後藤さんのサイトにございますので興味がございましたら見に行かれても!←aboutのbkmから飛べます!





「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -