ワクワクドキドキするのが大好きで始めたのが競馬。
やはり三連単での勝負にたどり着きました。
第一に優先されていたのは的中。
的中ありきの競馬。
的中を繰り返していけばいずれ回収率は上がるはずだと本気で信じ、60点は序の口、120点での勝負も頻繁でした。
確かに的中率はいいのです。三連単の割には。
三連単の的中確率は18頭立てのフルゲートの場合、1/4896。
そんな中でも私の三連単は2年間で平均15%を越えていましたしね。
俺は一番難しい三連単を的中させてるんだ、なんて意味のない自負まで…。
そりゃそれだけの点数で勝負すれば的中するだろって話ですよね。
的中はカチカチのレースばかりですし、点数のおかげで回収率はもちろん伸びません。
そんな日々を過ごすうち入りたくないスパイラルの中に嵌まってしまっていました。
全く面白くない、全くワクワクドキドキしないのです。
最初はワクワクドキドキする感覚が楽しかったはずなのに。
そんな気持ちはまるっきり影を潜め、競馬がストレスの中心にさえなっていました。
何をしていたかといえば、一ミリだけ高額的中への期待を持ちながら、カチカチな三連単を購入し続けていただけ。
本末転倒。
何がしたいのかが分からない三連単。
それが私の馬券でした。
しかし、もうしないこと・受け入れないことを私は決断したわけです。
過去の馬券にはもう戻らないと決めました。
周りをふと見回すと自らの馬券で競馬をフルに楽しみ、欲しいものを手に入れいる人がいるのと同時に、私のようにそうでない人間がいる。
この差は何なのか。
一体何が違うのか。
私は決めました。
上手くいっている人に対して、嫉妬や羨望の眼差しといったネガティブな見方をするのではなく、謙虚にその人たちから学ぼう。
思ったのです。
上手く行っている人と同じ考えをもって同じように競馬に取り組めば、同じ結果を手に入れれるのではないかと。
そしてそれを続けていけば、自分のオリジナルな馬券を生み出せるようになるのではないかと。
そんな中でも競馬にワクワクドキドキしていたい。興奮と感動を味わい続けていたい。
この気持ちに一切の曇りはなかった。
それを実現するために、勝負は三連単ということだけは変えませんでした。
三連単という自分の馬券で競馬をフルに楽しみ、欲しいものを手に入れる為にはどうしたらよいだろうか。
そのことばかりを考えて200冊を越える書籍を読み、日々情報をチェックし、実際にレースに投資して試行し続けました。
一流のシェフが10年かけて作り上げた美味しい自慢の味ですら、手順を踏襲してレシピにすればわずか数時間で自分のものにできるのです。
私は競馬における自分のレシピを作りました。
ワクワクドキドキと勝利が同時に存在するレシピです。
たどり着いたのが、三連単二十点。
買い目の点数は以前の1/6に。
ポイントは1着の馬をどう判断し指定するか、その一点に絞られました。