作中エクサピーコ人を前世に持ったキャラ【詩姫】(アルトネリコのレーヴァテイル、サージュコンチェルトのヒトガタ相当)は誰もが多少詩魔法使える設定ですが、実は同じく詩姫でもその能力に天と地の差があります。

　その中で最強の詩姫はソラです。ソラより少し弱いがほぼ同格なのは由華です。
　マリエ、咲子、夏子三人はソラや由華より弱いです。
　聖闘士星矢の例で言えば、ソラと由華は黄金聖闘士級、マリエと双子姉妹は白銀聖闘士級です。

　どういう違いがあるというと、ソラの詩は謳い始めるとすぐ効果が発揮しますが、由華の詩はすぐ効果現しません。（波動を編み上げるという準備時間はほぼいっしょ）、夏子咲子とマリエは一人でソラや由華レベルの詩を謳えません。謳うなら最低限でも三人一緒に謳わないと効果がでません。　

　こうなるのは、「ソラの魂は普段から絶えずに導体Hを生産し、溜め込む詩を謳っているから」。

　もっと詳しく説明すると。
　クロノス宇宙産（聖闘士星矢の世界）の魂はみんな小さなビッグバンの可能性を秘めていると同じように、エクサピーコ産の魂はみんな生来絶えずに謳っています。そういう構造の魂です、謳うのを止めると死にます(むしろ消滅します)。だからエクサピーコ産の魂を持つものは生まれ変わっても詩魔法を使うことができるわけですが、惑星意志の生まれ変わりの魂はさらにその前世の役割を引き継いで、それぞれ役割に沿った内容の詩を謳っています。

　その中で、詩の神であるソラ＝蒼洲の宮の魂は、今でも惑星の心臓に火を灯すべく絶えずに星の力を生産する詩を謳っています。ソラの表意識が人間のままなのでそのエネルギーを引き出すのに手間かかりますが、由華よりは早くて確実です。

　だからソラはこうやって謳うことができますーー
揺らぐ蒼、繋ぐ波は、大地を抱く海の声
灯せ、送り火を。
天つ彼方へ、さ迷う人を導きたまへ
↑↑↑ここまでの平文の歌詞は間を持たせて、エネルギーを少し引き出す時間稼ぎ（テンション持たせる）役割
└yuz,hoidre-Spriume
↑↑↑ここで効果を発生させる

同じ詩を由華ちゃんが謳うと、おそらく平文の部分はすべて「Melna-SpheMera（瞑想せよ我が心）」の輪廻節の詩に置き換えて、歌いながら瞑想してエネルギー生成しなければならないでしょう。
だから歌詞の風格も、ソラの方はやや質素で、由華の方は少し複雑です。質素の歌詞で同じ効果を引き出せるソラの腕の方が異常です、これが詩の神である所以です。