※注意

学パロ
レイア←夢主。
夢主は女の子。
苦手だと思ったら即Uターン。





















「レイアちゃん」

「あ、ロナおはよう!」


もうお昼なんだけどね、と笑いながら言ったレイアちゃんは今日も可愛い。
私たちはクラスが違うから、学校で会う機会が少ない。今日は偶然、放課後に購買に甘味を求めて立ち寄ったらレイアちゃんに会うことができた。


「ロナはこれから部活?」

「うん、だから頭使う前に糖分補給にきたの」

「そういえば今推理小説書いてるんだよね?」

「そう、初の試み」


文芸部の私は放課後は部室に籠って、ひたすらに執筆活動に勤しむ。対するレイアちゃんは運動部掛け持ちしてるからグランドや体育館で体を動かしまくっている。性格も趣味も何もかも真逆な私たちは、一年の時に出席番号が近かったという、ただそれだけの縁で仲良くなった。
最初は話してると楽しくて、彼女が笑っているのを見るのが好きで、友達って良いなって思ってた。けどそれはいつの間にか変わっていて、気がついたらレイアちゃんに惹かれていた。
自覚したのは二年でクラスが別になってしまってからで、新しい友達と一緒に歩いているレイアちゃんを見た時にどろどろとした感情が私の中に生まれて嫌だなと思った。
けどそれはレイアちゃんを嫌いになった訳じゃなくて、嫉妬なんだと気づいた。あぁ、私は彼女が好きなんだ、と。


「レイアちゃんはこれから部活?」

「ううん、久しぶりに休みなんだよね〜、だからジュードと帰ろうかなって」

「…じゃあ、ジュードくんを待ってるの?」

「うん、あと少しで委員会終わるみたいだから」


そう言った彼女はすごく嬉しそうだ。
ジュードくんと帰れるのが嬉しいんだ。だってレイアちゃんはジュードくんが好きだから。


「ロナは新発売のプリン食べた?」

「え?まだ食べてない…」

「すっごいおいしいよ!」

「レイアちゃん食べたの?」

「うん!さっきジュード待ってる間退屈だったから」


早く委員会終わらないかなぁ、なんて言いながら帰り道のことを想像しているのかレイアちゃんはさっきからずっと笑顔だ。
恋する女の子は可愛いだなんて、誰が気づいたのかは知らないけど、本当にその通りだと思う。可愛いレイアちゃんを見るのは好きだ、けど、ジュードくんがレイアちゃんの思考の大半を埋め尽くしていると考えたら、胸の奥が苦しくなって、それと同時にレイアちゃんを無理やりでも私のものにしてしまいたいという感情でいっぱいになる。
でも彼女に嫌われるのは怖いから実行に移さないけど。

レイアちゃんに言われるままに購買でプリンを買って、しばらく話し込んでいたら廊下が騒がしくなった。どうやら委員会が終わってしまったようだ。目をキラキラさせて立ち上がるレイアちゃんは目当ての人を見つけたらしく手を振った。じゃあまた明日ね!と言って駆け出す彼女の腕をとっさに掴んで引き留める。レイアちゃんは不思議そうな顔をして振り替えって、私はそんな彼女の頬に口づけた。


「え……?」


ぽかんとした様子のレイアちゃんに笑いかけて、じゃあねって言ってから彼女の横を通り抜けた。一部始終を見届けたと思われるジュードくんがその先にいて、彼にも笑いかけてから私はその場を去った。










好きなんだ、あなたのことが。
自分の気持ちに嘘はつきたくないから、伝えて見せるよ、好きだって。

end
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