ガツンッ。

明るい太陽の日差しが降り注ぐ、オベル王国。
人で賑わうその街中に、鈍い音が響いた。



贈りもの、ふたつ




───やっとの思いでクールークから取り返す事の出来たこのオベル王国の王宮では、今、オレンジ軍の要人を集めた軍議が行われている。

それに併せ、長きに渡って敵国の支配下にあったオベルの街の復興作業、そしてオレンジ軍兵士の休養、食糧の確保、本拠地船の修理・増強等も進められ、沢山の人間が忙しさに追われていた。


オレンジ軍のリーダーであるラズロは、まさにその忙しさの真っ只中にいる。

先ほどの鈍い音の正体は、休憩のためにと単独で街へ下りた彼が、ぼんやりと考え事をしながら歩いているうちに 地面に無造作に置かれていた木箱に思い切り足をぶつけてしまった音だった───。



「〜〜〜…っ!!」

ラズロは、声にならない呻き声を上げながらその場にしゃがみ込み、足を抑えた。

じろ、と木箱を睨むと、中に数本のワインが仕舞われている事に気付く。

(何でこんなところに…)

ただの木箱であれば、誤って蹴ってしまったところで痛みなどたかが知れている。
しかし中にワインが入っているとなれば話は別だ。
それはもはや立派な凶器である。


「───!ああ!」

音が聞こえたのだろう、すぐそばの建物の中から男が顔を覗かせる。
しゃがみ込むラズロの姿とその横にある木箱を見て、一瞬で状況を把握したようだ。

「申し訳ありません!」

彼は、血相を変えてこちらへと走り寄ってきた。

「い、い、いま片付けようと思っていたのですが…!!」

深々と頭を下げながらそう言った男は、どうやらすぐそばの道具屋の店主のようだ。

ワインは店に並べられる物なのだろうが、そんな売り物を外に放置しておくあたり 彼がどれだけ忙しさに追われていたのかが伺える。

「大丈夫ですよ、僕がちゃんと前を見て歩いていれば良かったんですから」
「しっ、しかし───」
「本当に大丈夫です、大したこと無いですし」

ラズロはそう言いながら立ち上がり、笑みを向ける。
店主の男はまだ眉をハの字に下げているが、ラズロの笑顔を見ると 少しは自責の念が晴れたように見えた。

「それより忙しそうですね、手伝いましょうか?」
「いえ!そんな、滅相もございません!!」

今日は朝から軍議でずっと座りっぱなしだったラズロ。
ちょうどいい運動になるかもしれないと思い提案したが、すぐさま断られてしまった。

この態度と口調から察するに、おそらくこの店主はラズロがオレンジ軍のリーダーである事を知っているのだろう。


「じゃあ、これだけでも運びますね」

壁を感じ少し寂しく思うが、あまり踏み込んでも逆に気を遣わせてしまい迷惑かもしれない。
しかしとりあえず目前の荷物だけは、危ないので運んで行こうと考えた。

店主の返事を待たずに、ラズロはワインの箱をひょいと持ち上げる。
店主は大層慌てていたが、ラズロが「どこに運びますか?」と問うと、少しの間の後、ようやく「ありがとうございます」と 笑顔になってくれた。

「すみません、では、此方にお願いします」
「はい」

指示通りの場所に箱を下ろすと、中の瓶が揺れてガチャリと音をたてた。

よくよく見てみると、透明な瓶の中に入っているワインは、とても綺麗な色をしている。

(───あ、この色…)

その色がなんだか“彼女”を彷彿とさせて、つい、無言で見つめてしまった。



「…あの、ワイン、お好きなのですか?」

ラズロの背後から、そっと店主が話しかけてくる。
ラズロはハッと我に返ると、振り返り、首を横に振りながら答えた。

「いえ、飲みません…僕は」
「そうでしたか、すみません、熱心に見ていらしたので」
「あ、ああ…綺麗な色だなー、と思いまして」

言いながら、再びワインへと視線を落とす。


そしてふと、もしこれを買って帰ったら 彼女───コナミは喜ぶだろうか、と考えた。


勿論ラズロにワインの知識など全く無く、このワインがどういう味がするものなのか、下戸のコナミでも飲めるものなのか、さっぱり分からない。

しかし、仮にこれが飲めないようなものだったとしても、彼女はきっと喜んで受け取ってくれるだろうと、そして、その時の笑顔を見てみたいと、そう思ったのだ。


「……あの、これ、買います」
「───えっ?」
「ええと、…プレゼントにしたいので」

ラズロの言葉に店主は目を丸くしていたが、そう付け足すと「そうですか」と笑顔を浮かべた。


───ワインは、信じられないほど安かった。
おそらく店主がかなりサービスしてくれたのだろう。

ラズロは店主に何度も礼を言い、道具屋を後にする。
ワインの入った包みを大事に鞄に仕舞うと、人混みの中に溶け込んだ。



しばらく歩いていると、一際賑わっている一角を見つけた。
何があるのかと覗いてみると、ちいさな出店が開いているのが見える。

よく見れば客は女性ばかりだ。
化粧品でも売っているのだろうかと思い離れようとしたが、一瞬だけ、なにか光るものが視界に入った。

なんだか気になってしまい、人が薄れるのを待って出店を覗いてみる。
そこには、首飾りや耳飾り、髪飾り等がずらりと並んでいた。


(……綺麗だなぁ)

陽の光を浴びてキラキラと輝くそれらに、ラズロはつい目を奪われる。

(コナミさんに買って行ったら、喜ぶかな)

再び浮かんだそんな考えに、我ながら、「僕は貢ぎ体質だったのかな」と思い 笑ってしまった。


「いらっしゃい、彼女へのプレゼントかい?」

奥にいた店主らしき優しげな老人男性に声をかけられ、ハッと我に返る。

「あ、ええと…そ、そうです」

頷きながらなんだか恥ずかしくなるが、男性が「そうかい、そうかい」と目を細めたので つられてラズロも微笑んだ。

ラズロが品物を眺めている間も客は途切れず、何人もの女性が髪飾りやら首飾りを購入していった。

そんな中、ラズロの視界に入ったのは、先ほど購入したワインと似た色の髪飾りだ。
色だけでなく、デザインや雰囲気も、なんとなくコナミに似合いそうで。
つい手に取り、しげしげと眺めてしまった。

「それにするかい?」

先の客とのやり取りを終え、金の入った缶を閉じながら 男性が話しかけてくる。

「はい」

ラズロは悩む間もなく、そう返事をしていた。


会計を終え、包装してもらった髪飾りを鞄に仕舞う。

たった数十分の間に、コナミへのお土産を二つも買ってしまった。

嬉しい、と喜んでくれるといい。
でも もしかしたら、無駄遣いをして、と怒られるかもしれない。

(……早く会いたいなぁ)

どんな反応でもいいから、早く彼女の顔が見たい。

早く会って、話をして、───触れて、抱きしめたい。


(…コナミさんも、そう思ってくれてるといいな)

すっかり重くなったカバンを抱え直し ちいさく伸びをして、王宮に戻る道を進んだ。



* * * * * *




日も暮れかけたころ、オベルでの軍議・作業や補給がようやく完了し、船を降りていたオレンジ軍の要人たち、乗組員たちが本拠地船根性丸へと戻っていく。

疲れを癒す為に風呂場や自室へ向かう者ばかりの中、ラズロは真っ先にサロンに向かっていた。

そこに、大の酒好きな自身の恋人、コナミがいる筈だからだ。

ラズロは自室に戻り荷物をおろす時間も惜しく、サロンへの最短のコースを選んで足を進める。


───まだそんなに遅い時間ではないからそれほどまでには酔っていないだろう。
少しくらいはまともに話が出来るだろうかと、久しぶりの再会に つい胸が踊る。

弾んだ息を少し整えてからサロンの扉を開くと、サロンの女将・ルイーズへ帰還の挨拶もそこそこに、コナミを探して店内中をきょろきょろと見回した。


「……あれ?」

普段であれば、カウンターのどこかしらに座っている筈なのに、いない。
それどころか、奥のソファ席にも、テーブル席にも、彼女の姿が見当たらないのだ。

思わずルイーズの方を振り返ると、彼女はラズロの言わんとしている事を察しているかのように、困ったように笑ってみせた。

「コナミ、最近来ないの」
「…そう、なんですか? どうして…」
「さあ? たまに来てもジュース飲んで帰っていくのよ」

ルイーズはグラスを拭きながら「どうしてかしらね」と首を傾げる。
ラズロもつられて、首を傾げた。

あのコナミがサロンに来ず、来たとしても 酒を飲まずに帰ってしまうだなんて。


「禁酒でもしてるのかしら?」

ルイーズがぽつりと呟いた言葉に、ラズロはハッと息をのむ。


以前、ラズロとルイーズの不在中に コナミが今までにない量のアルコールを摂取した事があった。

特にそれによって事件が起きたなどというわけではないのだが、彼女はラズロに心配と迷惑───ラズロ自身は「迷惑だ」などとは微塵も思っていないのだが───をかけた事を大層反省していたようだった。


(…コナミさん……そっか…)

コナミはおそらく、ラズロの為に大好きな酒を控えてくれているのだ。

それを察したラズロの頬が、つい、緩む。


しかしすぐに、ならば彼女は一体どこにいるのかという問題が浮上した。

もう仕事をしている時間ではない筈だ。
今までなら、サロンにくれば必ず会えていたのに───。


考えるといてもたってもいられなくなり、ラズロは接客中のルイーズに礼を言うと早足でサロンを後にした。



* * * * * *




コナミの部屋、コナミの仕事場、食堂、甲板、最後にもう一度サロンを探してみたが一向にその姿を見つけることは出来なかった。

さすがに疲れがピークに達してきたラズロは、ひとまず抱えたままの重い鞄をおろそうと自室に向かう。

早く、この中にある彼女へのプレゼントを渡したいのに。
移動中も常に辺りを見渡し、コナミを探した。



やはりコナミは見つけられず、ラズロはため息をつきながら自室への扉を開いた。
次の瞬間、部屋の奥にあるベッドに横たわっているコナミの姿が目に入り、一瞬息が止まる。


「コナミさ───」

つい声をあげそうになったのを、咄嗟に抑えた。
ベッドの上にいるコナミが、眠っていたからだ。

「……どうして僕の部屋で…」

小さく呟きながら、音をたてないように鞄を机の上におろす。

静かにベッドに近付きその横に膝をつくと、コナミの寝顔を覗き込んで目を細めた。


そっと、指で彼女の髪を撫でる。
無防備にさらされている唇に優しくキスを落とすと、コナミの睫毛が揺れ、ゆっくりとその瞳が開かれた。


「…………」
「おはよう、コナミさん」
「……」
「ただいま」

ぼんやりとした瞳でラズロを捉えながらも まだ半分夢の中のようなコナミに、ラズロが微笑みかける。

「…ラズロ?」
「うん」
「帰ってきたの?」
「うん」
「……」

思っていたよりもあっさりまったりとしたコナミの反応に、少しだけ寂しさを覚えるラズロ。

しかし次の瞬間には、コナミが飛びかかる勢いでラズロに抱きついてきた。


「……おかえり」

かろうじて耳に届いたのは、今にも泣きだしてしまいそうな、絞り出した声。

「夢かと思った…」

続けてそう呟いたコナミは、ラズロの存在を確かめるように、ぎゅう、とその腕に力を込めてきた。

すかさずラズロも、コナミの背中に両の腕を回す。
久しぶりのその感触に、香りに、胸がきつく締め付けられた。



「…コナミさん、どうして僕の部屋で寝てたの?」

再会を堪能し、でもその身体を離さないまま小さく問いかける。

コナミはしばらく黙っていたが、ラズロが何も言わず返事を待っていると、躊躇いながらも口を開いた。

「……ここにいれば、ラズロが帰って来た時に すぐ会えるかと思って…」
「…そっか」

思っていたよりも破壊力のある答えに、ラズロはコナミを抱きしめる腕にいっそう力を込める。


可愛いだとか、好きだとか、愛しいだとか。
そんな言葉で表現できないくらいの感情を、一人では到底抱えきれそうにない。

そんなどうしようもない気持ちを込めた強い抱擁にも関わらず、コナミは何も言わず、照れもせず、大人しくラズロの腕の中にいた。



コナミの頭を撫でていたラズロの指がその髪を梳いた瞬間、ラズロは彼女の為に購入した品々の存在を思い出す。

鞄を机の上になんておろすんじゃなかったと思いながら、そっと、身体を離した。

どうしたの、と首を傾げたコナミに笑みだけを返し、ラズロは立ち上がり 鞄を取ってからベッドに腰掛ける。


「コナミさんにお土産があるんだ」

つい、声の調子が弾んでしまう。
コナミが「なになに?」と嬉しそうに笑うものだから、ラズロもつい ふふ、と笑みを漏らした。

カサ、と音を鳴らしながらまず取り出したのは、ワインの瓶が入った紙袋。

その形状に中身を察したのか、コナミの表情が一層明るくなる。

「あ、開けていい?」
「もちろん」

大事そうにワインを紙袋から取り出すと、コナミは花の咲くような笑顔を浮かべた。

「ありがとう…嬉しい」
「よかった、飲めそう?」
「飲む!」
「ふふ、ほどほどにね」

そう言ってラズロが笑った瞬間、ぱちりと、コナミと目が合った。
そっと逸らされたその瞳は、ワインを見つめ、またそっとラズロへと戻される。

どうしてそんなに意味ありげな目線の動かし方をするのだろうかと、僕をどうしたいのかと、内心ラズロは頭を悩ませた。



───期待してしまう。

ラズロは、「コナミが酔っている時は手を出さない」と彼女自身に約束をしている。
しかしそれは裏を返せば、「酔っていない時は手を出しますよ」という意味でもあるのだ。

最近酒を飲まなくなったらしいコナミ。
おそらく毎晩、大好きな酒も飲まず、こうしてラズロの部屋でラズロの帰りを待ってくれていたのだろう。


そして今、ようやく再会でき、しかもベッドの上で二人きりだ。

意識するなという方が無理な話である。



「しばらく部屋に飾っておこうかなぁ」

コナミの呑気な声で、ラズロはハッと我に返った。
こんなにも簡単に邪な思考に乗っ取られてしまう自分に驚く。

しかしそれをコナミには悟られないよう、鞄の中からもう一つのお土産を引っ張り出した。

「…これもあげるよ」
「えっ、すごい、まだあるの?」
「大したものじゃないんだけどね」

コナミの手のひらの上に置いたのは、ちいさな紙袋に入った髪飾りだ。
コナミはワインを開けた時と同じように、大事そうにそれを取り出した。


「……綺麗」
「貸して。付けてあげるよ」
「うん!」

コナミから髪飾りを受け取り、彼女の髪を梳いて留めてやる。

「…どうかな?」
「……うん、似合う、可愛い」

まさにラズロが想像していた通りだった───というか、それ以上だった。

髪飾りがコナミの髪色に映えて、とてもよく似合っている。

「…ありがとう」

コナミがそう言いながら少し恥ずかしそうに俯くと、角度の変わった髪飾りがキラリと光って見えた。


「……コナミさん」

名前を呼ぶや否や、返事も待たずにその肩をぎゅうと抱きよせる。

髪を撫で、頬を包み、見つめ合って、そっと、唇を重ね合った。

「…」
「……」
「…会いたかった」
「うん…」

ラズロがちいさく呟いた言葉に、すかさずコナミが頷く。
コナミも同じように自分を想ってくれていたのが分かり、とても嬉しかった。


「……ん…」

唇を重ね、角度を変えてまた唇を重ねる。

コナミの両頬を両手で包んで逃げられないようにし、さらにキスを繰り返した。


「……ぅ、ん、…」

苦しそうなコナミの息が、妙に甘ったるく脳に響く。

「…っ……」

その潤んだ瞳で見つめられれば 心臓が止まってしまうそうなほど苦しくなり、幸せすぎて死ぬ事もあるんじゃないか、なんて、馬鹿な事を考えた。


「あっ、…あの、ラズロ?」
「ごめん、コナミさん」

コナミの頭を優しく撫でながら、耳元でちいさく囁く。

「なんか…抑えがきかないかも」
「! な、なにを───」

あからさまに戸惑っている様子のコナミに構わず、ドサリと、音をたててその身体をベッドに押し倒した。


嫌がられるか怖がられるかと思っていたが、意外にもコナミは大人しい。

それどころかじっとラズロを見上げてくるものだから、なんとなく、してもいいのかと聞かずとも その答えが分かるような気がした。


強く強く、彼女が壊れてしまいそうなくらい力強く抱きしめたい欲を抑え、そっと、その額に唇を落とす。

「……」
「……」

無言で見つめ合っていると、不意に、ラズロを強烈な眠気が襲った。


(……なんでこんな時に)

───睡眠は人間にとってなくてはならないもの、ましてやラズロはここ最近 軍議、買い出し、軍議、作業、軍議、軍議、という超多忙な生活を続けていたのだから、眠くなってしまうのも仕方のない事だ。

ようやくコナミに会え触れる事が出来 安心したから、というのもあるかもしれない。


そうは思いながらも、間の悪さを恨まずにはいられない。

今寝るのは勿体無い、起きろ、起きろ、と自分に言い聞かせても、いかんせん瞼が重いのだ。

今からコナミと事を進めたとしても、十分な動きは出来ないだろう。


(オベルにいる間、あんまり寝てなかったからな)
(…コナミさんに会った途端に眠くなるなんて)

なんとも単純な自分に少し呆れながらも、それだけ彼女が自分にとって大事な存在なのだと再確認した。


「……ラズロ、…眠いの?」

ラズロを見上げながら心配そうにそう問うてきたコナミの頭を、優しく撫でる。

「…すごく腹立たしいけど、そうみたい」

ラズロの言い方がおかしかったのか、コナミがクスクスと笑った。

「寝た方がいいよ」
「でも、折角コナミさんといるのに…」

そう言いながら、口を尖らせる。
しかしすぐに、子供っぽいと思われてしまうかと考え、キリ、と唇を結んだ。

「大丈夫だよ、ここにいるから」
「……本当?」
「ほんと」
「…朝まで?」
「……あ、朝まで」

喋っている間も、コナミの額に 頬に キスを落とす。

しかしもう眠気が限界に達し、コナミを押し倒したままぽすりと枕に頭を落とした。

「あっ、え、ちょっと待って、この体勢で寝るの?」
「……ん…」
「だめだめ、おっ、重いよ!」
「…んー…」

もう今にも寝落ちてしまいそうなのだが、仕方なく身体を動かしてコナミを解放してやる。

しかしその隣に身体を横たえると、しっかりと腕でコナミを抱きしめた。

「あ、ちょ、…せ、狭くない?」
「……」

狭くない。

そうは思いながらもラズロはもはや口を開ける事が出来ず、眠りに落ちていく。


今夜だけと言わず、腕の中のこの温もりが 永遠に此処に在ればいいのにと、思いながら。








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