「帝人くん」
「……」
「せめて返事くらいしようよ」
「…………はい?」
「その間が悲しい…」
「それより用件を言ってさっさと消えて下さい」
「……(泣)」
「欝陶しいんですけど。帰っていいですか?」
「待って待って!!」
「…何なんですか?」
「そんなつれない、ツンな帝人くんのデレはいくらで買えるのかな?」
「…人の心をお金でどうにかしようとする人にどうデレろと?」
「…………」
「まぁ、100万あれば考えないこともないですけど」
「えっ」
「それじゃ」
「待ってー!!分かった、100万でいいんだよね?今更変更は聞かないよ。はい、ここに100万があります。さぁ、デレて!!」
「……うーわー、さすがにそこまでされると引きますね。いつも引いてますけど」
「……デレは?」
「…臨也さんは顔だけはいいと思いますよ」
「本当!?ktkr!!」
…あんなのでいいのかこの人は…不憫な人だな……。
だからと言って態度を変えるつもりもないけど。
あぁ、こんなことくらいであんな嬉しそうな顔をして…本当に顔だけはいいんだから……。
ちなみに、お金は後々面倒なことになりそうなのでそのまま放置することにした。
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