「今度お礼期待してるワ」

仕事をサボって監督すべき囚人としっぽりしてやがったロイドの居場所をまたも突き止めた俺に礼を述べたジョシュアに、悪戯っぽくそう告げる。

「あぁ、けど煙草くらいしかやれないぞ?」
「わかってるよ」

隣で笑いながら、真面目なジョシュアのこういうところが好きだなぁと思う。

…お礼はキスがいい、なんて言ったらどういう反応するんだろ。

困らせてやりたい…って気もするが。

今はまだいいか。

きっちり首を絞めるネクタイを引っ張って、柔らかい笑みをつくる唇に己のそれを重ね、その乱れの一切ない服を思いっきり乱してやる、そんな想像を思考の奥に放り投げた。

焦る必要はないさ。

なんたって時間はまだたっぷりあるし…な。





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