南雲晴矢
「好きです好きです好きです好きでし。あっ、噛んじゃったよ。」
告白って大変だね。
まっ、でも練習したって意味ないんだけどね。
告白しないし。
「名前!?誰に告白してるんだ!?」
駆け込んできた晴矢。とっても切羽詰まった顔をしていて笑える。
「誰にも告白してないよ。」
晴矢にそう告げれば私の前にあるものを見た。
「名前!鏡に告白してたのか!?」
「するわけないでしょ!」
「そうなんだな!?畜生!この俺が無機物に負けるなんて!」
聞いちゃいねー。
「この俺がどれだけ名前のことが大好きで下着を盗みに来たことか!ウン十万円のカメラで名前を盗撮してたんだぞ!?おい鏡!勝負だ!」
え、馬鹿?
もちろん鏡が返事するわけもなく。鏡が晴矢の手によってどんどん破壊されてゆく。
「ちょっと!手怪我するからやめなさい!」
この馬鹿、どうにかして下さい。