南雲晴矢
※捏造話。
うん。晴矢を見てると「青春だなぁ」って思えるなぁ。だってサッカーして身体からキラキラしたもの振り撒いて(汚いような綺麗なような…)走ったりして、転んで…
『晴矢、お疲れ様。』
そんな晴矢に私はタオルを渡す。だって、サッカー部のマネージャーだもんなぁ。
「おう!サンキュー」
にかっと笑いながら言われた。うん。顔は良いからな。ファンクラブもあるらしいし。
「名前ー」
すると突然、サッカー部のキャプテンであるヒロトが私を呼んだ。
『なに?』
私がヒロトのほうに行くとヒロトはニコッと笑った。
「最近、晴矢ばっかり見てるよね。」
あっ、タオル渡しに行くのもいつも晴矢だし。と付け足してヒロトは言った。
『晴矢ばっかり見てた?私、晴矢のこと見てたの?』
ああ、でも思い返すと晴矢のことばっかり考えてたな。私。
「気付かなかったのかい?皆、名前が晴矢のこと好きだって知ってるよ?」
『は?私、晴矢のこと好きじゃないよ!』
するとヒロトは呆れたような表情になった。(失礼な)
「名前は鈍いんだよ。晴矢もだけど。じゃあ
晴矢に彼女が出来たらどう思う?」
そう言われて私は晴矢の隣に、(うんと、誰にしよう。そうだ。あの晴矢のことが大好きっていう人にしよう。)が晴矢と並んで幸せそうに微笑んでるところを想像した(ズキン)あれ?なんで苦しいんだろ。
そんな私に気が付いたのかヒロトは言った。
「それが好きっていう気持ちだよ」
私は晴矢が好きだったんだ。
グイっ。
『え?は、晴矢!?』
「なに話してんだよ」
晴矢が私の腕を掴んで言った。
「べつになんでもないよ。ねっ。名前。」
『う、うん。』
その言葉に晴矢は眉間に皺を寄せた。
『晴矢、あのね。好きだよ。』
そんな彼を見て、私は無意識に言っていた。晴矢はとても驚いている。しかし、それも一瞬。
「知ってる。」
晴矢はまたあのニカっとした笑顔で言った。
青春謳歌
((私ってわかりやすいの?))
((あぁ。))