基山ヒロト
逢いたいよ。ヒロト
あの日から私の時計は止まったまま…。
「名前!お前も響監督に呼ばれてるんだろ!
行こうぜ!」
『…―円堂…。私、ヒロトのこと…』
「ヒロトはお前が笑ってることを望んでる!笑え!」
あぁ、笑うことなんて出来ないのに。ヒロトをなくした私に。
重い足を引きずりながら雷門中に行った。
『ヒロト…?』
そこにいたのは、紛れもない、ヒロトだった。
『ヒロト!』
「久しぶり!名前!」
ヒロトはあの時よりずっと無邪気に純粋な笑顔だった。
嗚呼、
(私はまた貴方に恋をするの)
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