拍手ログ2 | ナノ


もしも臨也がお嫁さんだったら?
※それぞれの話は繋がってません
※会話文のみ


Ver.静雄


(臨也、静雄を出迎える)

「あ、シズちゃんおかえりー」
「おう」
「ご飯もうすぐできるけど、食べる?」
「おう」

(臨也、エプロンの裾で手を服き台所に戻る。)
(静雄、流しで手を洗う)

「今日はなんだ?」
「んー?鰆が食べたかったからそれとー、あとは里芋の煮物とか」
「美味そうだな」
「とーぜん。あ、お皿取って」

(臨也、鰆を皿に乗せる)
(静雄、皿をテーブルまで運ぶ)


「…シズちゃん今日何かあった?」
「あ?」
「ちょっと、疲れてる」
「ああ、まあ、仕事先に手のかかる奴が多くてな」
「ふーん」

「「いただきます」」

「大変そうだね」
「ひでぇのはビビらせて払わせるけど、まあ毎日じゃな…」
「じゃあ今日はえっちはなしかぁ」
「ぶっ!」

(静雄、味噌汁を吹き出す)

「シズちゃんってばきたなーい」
「なっ…手前が変な事言うからだろうが!!」
「えーだって疲れてるって言うから」
「手前なあ……」
「あっはは、顔真っ赤ー!おかわり要る?」
「…いや、いい」
「じゃあ片付けちゃうね。それ貸して」

(静雄、茶碗を受け取る臨也の手を掴む)

「どーもっ…てか、あの、シズちゃん?」
「んだよ」
「この手は何?」

(静雄、立ち上がる。テーブル越しに臨也にキスをする)

「!?ちょっ、」
「俺はな、疲れてるんだよ」
「いやそれは知ってるけど、突然なに」
「だから、その疲れを手前で癒してぇんだよ。毎日頑張ってくれてるから我慢してやろうと思ってたが、手前もやりたいみたいだしなぁ」

(静雄、テーブルを回り込んで臨也を引き寄せる)

「えっえっ、それってもしかしなくても、というかさっきのは言葉のあや的なアレで、というか昨日も散々やったじゃん!!」
「あー?聞こえねえよ。丁度腹も膨れた所だし、いいよなぁいざやくぅん?」

(静雄、臨也をソファーに押し倒す)

「ちょっ、待っ、まだ食器が…、」
「エプロンなんかしやがって…」
「ストップ、やっ、シズちゃんのばかぁ、あっ…」


(こうして二人の夜は更けていくのです)



****
Ver.門田


(臨也、門田を出迎える)

「ドタチンおかえりー!」
「ただいま」
「ご飯にする?お風呂にする?それともお・れ?」
「飯……一人で作ったのか?」
「うん!ドタチンこの前本買って来てくれたでしょ。あれ見ながら。出来立てだよ」
「そうか、なら早く食べないとな」

(門田、臨也の頭を撫でる)
(臨也、慌てて皿を並べる)


「「いただきます」」

「肉じゃがなんだけど…、どう?」
「ん。うまい」
「本当!?」
「ああ」

(臨也、嬉しそうに笑う)

「じゃあ明日も頑張るね!ドタチン好きなものある?何でもいいから言ってよ。あ、オムライス?オムライスなの?」
「それはお前が食べたいんだろ……ていうかオムライスは難易度高いぞ」
「えー」

「まあゆっくり練習していけばいいだろ…ってこら臨也。どうしてお前の皿にだけ人参が入って無いんだ」
「さっき食べたよ」
「嘘つけ!」

(臨也、頬を膨らませ箸でじゃがいもをつつく)

「だってあいつら変に甘いし。意味分かんない」
「子供か」

(門田、ため息をつく。と、何か思い出したように顔を上げる)

「臨也、食べたい物があった」
「え。なになに?」
「筑前煮」
「えーー!!」

(臨也、のけ反る。口を尖らせて門田に反論)
(門田、笑う)

「やだやだ絶対い や だ !」
「何でもいいんじゃなかったのか?」
「それだけは駄目なの!だってにんじんとシイタケとレンコンだよ?あんなものを寄せ集めるなんて嫌がらせだよ何かの謀略だよ暗黒国家的な」
「子供か」

(門田、自分の人参を箸で掴んで臨也に向ける)

「ほら、食べてみろ。一口でいいから」
「無理」

「食べたら明日は仕事休む」
「!?……ほ、ほんとに?」
「約束する」

(臨也、目を閉じて恐る恐る口を開ける)
(門田、人参を臨也の口に放り込む)

「ん゛ー!っまず…」
「よく出来ました」

「鬼ぃ…ドタチンなんか…ドタチンなんか…」
「俺なんか?」
「うぅぅ……、あしたは早起きだからね!それで買い物行って駅前のレストランでお昼たべて、晩御飯はドタチンが作って!でも筑前煮は却下!あと一緒にDVD借りて見るから!」
「はいはい」


(こうして略夜は更けて略)


****
Ver.九十九屋


(臨也、九十九屋を出迎える)

「帰って来なくてよかったのに」
「…酷いな」


(臨也、リビングに戻る)
(九十九屋、後を追う)

「もっと何か無いのか?ご飯にするお風呂にするそれとも、みたいな」
「俺がそんな事言うわけ無いだろ」
(九十九屋、台所を指差す)

「そう言うわりにはちゃんと飯があるじゃないか」
「それは残り物。俺が俺の為に作って食べただけ。まあ後は捨てるしかないから別に食べてもいいけど?」
「そうかい」

(九十九屋、ミネストローネを温める。電子レンジの上に鮭のムニエルが一切れ置いてある)

「素直じゃないな…」
「何か言った?」
「いいや?」

(臨也、腕組みをしてソファーに座る)

「で、こんな遅くまで何してたわけ?外で仕事なんてしないくせに」
「街を歩いてただけだ。心配したのか?」
「事故にでも遭ったんじゃないかってわくわくしてたね」
「口の減らない奴だな、お前は」
「あんたに言われたかないね」


(九十九屋、壁に凭れ臨也を見つめる)

「…こっち見るな気持ち悪い」
「ああ悪い、つい」
「ていうかそもそもなんで俺があんたと住まなくちゃならないんだ。意味が分からない、どうせ自分の本当の家は別にあるんだろ」
「そんな事ないさ。お前のいる部屋が俺の家だよ」
「っ、ふざけんな!」

(臨也、立ち上がってドアに向かう)

「どこに行くんだ?」
「あんたのいる部屋以外ならどこでも。ここに居るくらいならシズちゃんに泊めてもらう方がマシだ」
「おいおいそりゃ無いだろ。俺がいるってのに他の男の所に行くなんて」
「黙れ」

(九十九屋、臨也に近づいて腕を掴む)

「放せ」
「まあ落ち着けよ。お前のそういうつんけんした態度も嫌いじゃないが、出ていかれたくはないしな」
「うるさっ…」
「今日一日お前に構ってやれなかったのは謝るよ。でももう少し待ってくれないか?」
「何が、俺は別に…!」


(九十九屋、臨也の耳元で囁く)
(電子レンジ、チン)


「今はお前の料理が食べたいんだよ。後でたっぷり相手してやるから」
「なっ……」

「だから、ベットで待ってろ」



(こうして略更け略)



*****
・ウチの静雄はできる静雄です(黙れ
・お風呂と臨也を普通にスルーするドタチンカッコイイよ早く臨也をもらってあげて!
・さりげなくあーんしてくれるドタチンカッコイイよ早く略
・九十九屋に対する臨也はツンが九十九パーセント
・読み返して電子レンジ、チンに自分で笑った
・そして私は野菜嫌いネタをひっぱり過ぎである

オムライスが好きなのは私です。にんじんが嫌いなのも私です。筑前煮が夕食だとテンションが急降下します。ごめんなさいお母さん。