台本(CM風) | ナノ
確かに触れた、君の夢。
「やっと見付かった気がするの」
「難しいことだらけなんだけどね」
「君が羨ましい」
どうして
「ほら、綺麗でしょ?」
「僕とは正反対だね」
「だって理屈なんていらないもの」
傷付くことを
選んだんだろう
「わからないんだ」
「助けて…ほしくなんか…」
「なぜ泣いているの?」
涙は嫌いだと
「ごめんね、私弱虫だから」
「強くなりたい」
「また会えるよね」
そう言っていたのに
「さよなら」
どうか、届いてください。
――知らない場所にいる君へ
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