神喰 | ナノ
もしあなたが死ぬのなら(そこは私の場所でありたい)


夢を見た。前にも見たことのある夢を。

リンドウさんと私がいて平和な世界で一緒に暮らしてた。
なんて理想的な夢だろう。こんな時代に住みたい。
新婚夫婦みたいな感じだった。
近所にはソーマやサクヤさん、色んな人がいて。

「またこの夢を見ちゃった。何でだろうなぁ。。」

そう。私はあの事があってからずっと同じ夢を見る。
どうしてなのかは分からない。リンドウさんを忘れないように。って
脳が言ってるのかもしれない。

「リンドウさん。。。」

あのミッションが終わったら式は挙げないもの、婚姻届は出すつもりだった。
もう二人とも書いて印鑑も押してあったし。だからあんなことが起こったことに正直理解できない。
整理がついてないだけ。と言われるかもしれないけど、そりゃそうだろ。って言い返すしかないんだけども。
だって

「おぉ。書いたか。美華沙は結構適当だと思ってたがしっかりしてるんだな。じゃぁ今日のミッション終わったら出しに行こうな。」

「うん!あ、適当じゃないよー!!」

「ははは。冗談冗談。」

って言ってたんだよ?
リンドウさんと笑って話してたんだよ。
なのに

「お前らだけ最初に帰っとけ!絶対に死ぬなよ!」

とかさっきの話の30分後位に言われたんだよ?ねぇ、どうゆうこと?
私が

「嫌だ。帰らない。」

子供みたいに駄々をこねてたら言われた言葉。

「俺も後から帰るからな。アナグラで待ってろよ。美華沙が怪我したら如何にもならねぇだろーが。」

だってさ。そして帰ってこないって冗談も休み休み言ってよ。
みんなはビール配給の時には帰ってくるって言ったけど帰ってこないじゃん!
こんなことなら私も我が儘を通して残るべきだった。
私はリンドウさんが死んだなんて思いたくない。
いや、死ぬのは人間誰でもあるものだから私と一緒なら死んだって事でも良いよ。
だからさぁ。だから。一緒に。。。


もしあなたが死ぬのなら(そこは私の場所でありたい)

END

【title:4m.a】
お題サイトを初めて使ってみました。



- 1 -
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -