神喰 | ナノ
Hello,Spring


リンドウ部屋にて。PM11時過ぎ。
美華沙はソファに腰を掛け、リンドウはココアを作る為キッチンにいる。

「リンドウさーん」
「ん?」
「好きです」
「お、おい。どした?とうとう頭狂ったか?」

いきなりの事過ぎて罵声を浴びせてしまった。

「それ。。ひどくないですか?」
「すまん、すまん。で、なんでそんなこと言い出したんだ?」

リンドウは笑いながら聞く。
すると美華沙はリンドウさんの方に顔を向け言った。

「実はですね。。。今日はエイプリルフールなんですよ!」
「は?」

エイプリルフール?

「だーかーらー!エイプリルフール!」

説明を受けると要するに嘘を吐いて良い日らしい。
って事は美華沙は俺の事好きじゃないのか。。。?
あはは。。笑えねぇな。。

「明日になったら駄目ですけど今日は嘘がつけるんですよ!堂々と!」

リンドウは話を聞きながら出来たココアを持って美華沙の隣に座った。

「なるほどな。ほれ、ココア出来たぞ」
「あ、ありがとうございます!」
「気を付けて飲めよ」
「はーい。」

ふとリンドウは時計見た。

「美華沙」
「はい?」
「俺は美華沙が好きだ」
「リンドウさんもその手の嘘ですかー?私が吐いたばっかじゃないですかー」

笑う美華沙に対して真剣な眼差しのリンドウ。

「今の時間見てみろ」
「え?」

時計―針は12時5分を指している。
つまり今日は4月2日。
目を丸くする美華沙。
それを見たリンドウは口を開いた。

「だからこれは嘘じゃない。真面目に言ってる」

無言の時間が流れた。

「美華沙は?」
「私は。。」

一瞬の間。とても長く感じた。

「わ、私も好きですよ。リンドウさんのこと」

やんわり微笑みながら、でも少し赤面しながら発した言葉。
それは俺に春を迎えさせてくれた。


Hello,Spring

「じゃあ元から嘘じゃなかったんだなー。良かった良かった」
「こういう日しか言えませんーーー!!!」
「へいへい」

END
これもついったで流れてきたネタです。
なんか久々すぎてリンドウさんのキャラがおかしいかもしれない。

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