神喰 | ナノ
ポケットで眠る


2月14日バレンタイン。
アナグラにバレンタインも何もありはしないだろうけど
今日くらいアラガミを忘れたい。
今までお世話になったお礼とこれからも。。っていうチョコ。
前にアラガミを倒した地域でカカオが有名だったから記念にもらったチョコを溶かす。
デローンとなったそれはとても甘そうで美味しそう。
型に入れて冷蔵庫へin。
少し経てばきっと固まるだろう。
出来上がる事を想像して顔がどうしても綻んでしまう美華沙。

リンドウさん喜んでくれるかな。。

数十分経てばチョコはきれいに固まっていた。
それらを簡単ではあるが控えめなラッピングをし、リボンを結ぶ。
しっかりとリボンが曲がってないか注意して。
渡すのは緊張する。
いや、いつも通りにして渡せば良いのだ。
と自己暗示をかける。

部屋を出てみると廊下で何やら声がした。
そこには想ってる人と黒髪短髪の女性。

すぐに分かった。
リンドウさんとサクヤさんが一緒にいてチョコを渡していた。
二人とも幸せそうで。
私が入る隙なんて無くて。。

何もやる気がない。
今日は何もかも忘れたい。
バレンタインなんて無くなればいい。

ベットに潜り、そのまま深い眠りについた。
綺麗にラッピングを施したチョコをポケットに入れたままで――。

ポケットで眠る

END
title...宇宙
起きた時のチョコは溶けて悲惨でしょうね。
悍ましい。

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