神喰 | ナノ
甘味
ドタドタと走ってソーマの部屋へ入る私。
「ソーマ!プリン食べよ!」
息を切らしながらテーブルにプリンを置く。
「プリン。。。?」
何だそれは。とでも言いたそうだ。
「そ!サクヤさんに教えてもらいながら作ったんだよ!!はい、どーぞ。」
二人でソファに座って私は隣で不安になりながらも感想を待つ。
「。。甘い。」
そう言って顔を顰めるソーマ。
「そりゃプリンですし。そーじゃなくて美味しいか美味しく無いかだよ!」
真剣な眼差しで見る私に観念したのか感想を言った。
「まぁ。。美味い。」
いつも無表情で今もあんまり顔に出さないけど私には分かる。
適当に感想を言わない人だと言う事を。
素直で無表情なのは照れ隠しだと。
「そっか!良かったー。」
私も安心して食べれる!
上手くいって良かった。
「でも」
ん?でも何?
「甘い。」
やっぱりそれですか。
「いーじゃんかー。美味しければさ!」
私はソーマに笑いかける。
すると、少しだけ笑うソーマ。
「そうだな。」
二人で食べる甘味はさらに甘くさせるのです。
END
主人公の名前全く出ませんでした。