「ねえ、りょうくん。試したいことがあるんだけど」
「は?断る」
「まだ何も言ってないじゃん」
「お前がそう言う時はろくなことがない」

 つれない恋人の発言は無視して、俺はりょうくんを後ろ手に拘束してベッドに転がした。

「話聞いてたか?」
「うん、でもりょうくんに拒否権はないから」
「横暴」

 俺はポケットからその「試したいこと」に使うモノを取り出した。

「テッテレー!」
「なんだよ、それ」
「媚薬じゃないけど、媚薬みたいなやつ」

 俺はりょうくんが着てるカッターシャツのボタンを外してゆく。

「ンなの、どっから手に入れてきたんだよ」
「あんまり言えないようなルートから偶然手に入って…」
「…」

 りょうくんは最低なものを見るような目で俺を見てる。その視線がつらい。でもりょうくんはこれからもっとつらい目にあうんだから、俺はこれくらい我慢する。

「んっ…」
「ごめんね、りょうくん。先に謝っておくよ」
「は、何が…」

 俺はりょうくんの乳首に薬を塗りたくる。この薬の効果を知らないりょうくんは怪訝そうな目でこっちを見ている。ああ、でもこれからベッドの上で乱れるりょうくんを想像したらやばい。勃起してきた。

「な、なあ…」
「ん、どうしたの?」
「なんか、痒いんだけど…」

 俺は自然と口角が上がっていた。そう、りょうくんの乳首に塗ったのは、痒みを増幅させる薬なのだ。

「うん」
「え、ちょっと待って、か、痒いっ…!」

 りょうくんは後ろ手に拘束されて何もできない。胸を前に押し出して何とか痒みを逃がそうとしている姿は滑稽で、可愛い。

「かゆっ、痒いぃっ…手ほどいて、おねがっ…!」
「ほどいたら自分で乳首掻くの?」
「っ…」
「シラフのりょうくんはプライド高いから、俺の前で自分の乳首掻くなんてできないよねえ」
「うぅ…」
「だから…」

 俺はりょうくんの上に馬乗りになって笑って言った。

「俺が掻いてあげるね!」
「はっ!?や、やめッんあぁああぁっ!」

 りょうくんの乳首の先端を、人差し指でカリカリしてあげた。でも決定的な刺激は与えない。ちゃんと掻いてほしくて胸を前面に押し出してくるりょうくんの必死さに笑った。

「ちゃんと掻いてッ頼むからぁっ!」
「ん〜?」

 俺は手を止めて、さっきの薬をりょうくんの乳首に追加した。

「もうそれやだぁっ!」
「りょうくんなら大丈夫」

 わけのわからない理論でりょうくんをなだめつつ、乳首に薬を塗りつける。

「ひぃぃっ!もうやめ、掻いてッおねがッお願いしまひゅっ…!」
「ん〜どうしよっかな〜」

 涙目で懇願してくるりょうくん。そんな顔は逆効果なのに。俺は馬乗りになってた体勢をやめて、りょうくんのズボンとパンツを脱がせた。

「えっえっ、なに、今度は…」
「〜♪」
「無視すんなぁっ…!」

 無防備にさらされたりょうくんのチンコの先っぽに、俺は不敵な笑みを浮かべながら薬を塗った。

「ひぎゃぁぁぁぁあああ!!」
「はは、りょうくんつらそう〜」
「ぁあああっったひゅけっ、たひゅけてぇっ!!」

 俺はベッドから降りてりょうくんの様子を見守った。りょうくんは絶望した顔で俺を見つめるけど、俺は何も手を貸さない。

「あっあっちがっ、あっ…」

 りょうくんは自力でうつ伏せになったかと思うと、痒くてたまらない乳首とチンコをシーツに擦り付け始めた。

「へえ、りょうくん賢いね」
「あっあっかゆッかゆいぃ…」

 手を使えないから動きがぎこちないけれど、りょうくんは必死に乳首とチンコをシーツに擦りつけて気持ちよさそうにしている。床オナならぬシーツオナかぁ。

「りょうくん気持ちいい?」
「きもちッ気持ちいいっ…」
「そう、じゃあ」

 俺はベッドにのぼって、気持ちよさそうにシーツオナ中のりょうくんを仰向けに転がしてもう一度馬乗りになった。突然の快感が消えてりょうくんは困惑した表情をしていた。

「りょうくん勃起してるじゃん。シーツに擦り付けるのそんなに気持ちよかったの?」
「ちがッやだっなんれっ、まだ痒いよぉっ…!」

 一度快感を知ってしまったら、さっきよりも痒く感じるのだろう。だんだん出来上がってきたりょうくんを見てると俺もテンションが上がってきた。

「ひぎゃぁあッああぁんッ!!」

 俺はあらかじめ用意していた子供用歯ブラシを取り出して(もちろん新品)、それでりょうくんの乳首をゴシゴシしてあげた。

「やらぁあッたしゅけっ、たしゅけてぇっ!」
「なんで、痒いんでしょ?ほら、子供用の歯ブラシだから痛くないよね」
「やだぁッひゃぁあっあんっ!!」

 俺は歯ブラシでゴシゴシしながら、もう片方の乳首は爪の先でカリカリしてあげた。りょうくんは喘ぎながらよだれを垂らしてる。

「っはぁ、はぁんっあっあっ…!」
「よし、そろそろいいよね」

 俺は少し退いて、今度はチンコに歯ブラシを当てた。するとりょうくんは慌てて逃げようとしたから、俺は押さえつけて強行突破した。

「んあッ、まって、おねがっ」
「ダーメ」

 俺はりょうくんのチンコの先っぽを容赦なく歯ブラシで責め立てた。

「ひぎゃぁあッ!!だめっだめッ動かしちゃらめぇっ…!」
「強がんなくていいよ〜」
「んあぁあっだめえッらめっそれだめでちゃうぅぅ!!」
「お?チンコの先っぽ歯ブラシでゴシゴシされて精液出ちゃうの?」
「出まひゅッ精液出ちゃううぅぅっ!!」

 歯ブラシを動かす手を早めて、りょうくんを絶頂に追いやる。絶叫しながら腰を浮かせてる様子は控えめに言ってもシコい。

「あ、ぁぁぁああああっっっ!!!」

 りょうくんはひときわ大きな声を出して盛大に射精した。

「ふふ、盛大にイったね」
「あぁっ、あんっんふぅ…」

 りょうくんは泣きそうな顔で俺を見て、恥ずかしそうに言った。

「ま、まだ痒いぃ…」

 ……歯ブラシ責めはまだ続きそうだ。

Fin
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