「たらいま〜」
「お帰り…って酒くさっ!」
俺の同居人が飲み会から帰ってきた。玄関まで迎えに行くと、アルコールのにおいが漂ってくる。
「も〜飲みすぎ」
「ごめんごめん〜」
俺は同居人から荷物と上着をを受け取った。同居人はフラフラした足取りで寝室へ向かった。
「お前風呂は?」
「明日入るぅ〜」
「ったく…」
間延びした返事だった。とりあえずあいつの荷物をしまって俺も寝室へ向かった。
「水飲むか?」
「いらな〜い。ねえ、早く一緒に寝よ」
「…」
俺は渋々ベッドの中へ入った。同居人は嬉しそうに俺に抱きついてキスしてくる。だから酒臭いんだってば。
「んっ…」
「はは、かわい〜」
「お前なぁ…」
同居人は俺の股間をズボンの上から撫でまわしている。なんなの…
「あは、ちょっと勃ってきた〜」
「そりゃ撫でまわされたら誰だって…」
「でも、ごめんね。俺今日は飲みすぎて勃たない…」
「いいよ別に。あとでトイレ行くから」
「ダメ!」
同居人はバッと起き上がり、俺のズボンを脱がしてきた。
「え、なに、何なの?」
「ちゃんと俺が抜いてあげる」
「いや、いいって、んぁっ…」
俺のパンツまで脱がすと、チンコにローションをぶっかけられ(どこから出してきたんだ)、同居人の手コキが始まった。
「あっ、あ、あぁっ…」
こいつの手で扱かれるのは嫌いじゃなかった。ちゃんと気持ちいいところを擦ってくれるし、多分上手いんだと思う。それは酔っていても変わらなかった。
「可愛い声出しちゃって〜」
「お前が、あっあんっ、擦るからぁっ…!」
ローションがぬるぬるして、余計に気持ちいい。酔っ払いにチンコ扱かれて感じちゃってる俺やばくない?
「今日はチンコ徹底的に責めてあげるね。いつもお尻ばっかりでイってたし、たまにはいいでしょ」
「う、うんっ、あッあぁん」
こうしてしばらく同居人にチンコを扱かれたが、なんだかおかしい。気持ちいいんだけど、何かこう、決定的な刺激が足りない。
「あれ〜…勃ってるのになかなかイかないね〜。我慢してる?」
「あっ、し、してないっ、んぁ…」
「お尻でしかイけなくなっちゃったのかな?」
ハハ、と同居人は笑っていた。俺にとっては笑い事じゃないんだけど。チンコ擦っていけなくなるとか男としてどうなの?男としての尊厳失っちゃうじゃん?
「うーん、でも俺今日は本当に勃たないんだよなあ。すげー飲んじゃったし。だからって指挿れたら余計物足りなくなるでしょ?うーん、どうしよう」
同居人が首を傾げながらそう言ってる間も俺のチンコはシコシコされているのに全然イく気配がない。気持ちいいのにイけないもどかしさで俺は狂いそうだった。
「うぅ、イきたいぃ」
「ごめんね、つらいよね。ちょっと待ってて」
同居人はベッドの隣に置いてある引き出しから、ゴソゴソと何か漁っている。俺のチンコは勃起したままだ。何この状況。超虚しい。
「あった〜」
「ん、何…?」
「じゃーん!いつか使おうと思って買ってたんだよね」
同居人の手には、何やら細長い棒がある。
「尿道ブジーだよ!」
「何、それ…」
「まあ口で説明するより実践したほうが早い!」
同居人は俺のチンコを手にして、その尿道ブジーとやらを近づけてきた。え、まさか。
「ちょ、ちょっと待っ…」
「暴れると危ないよ」
「い、痛ぁっ!」
俺のチンコに尿道ブジーがゆっくりと入ってきた。嘘、待って。
「い、いひゃい、んあっ待ッあぁんっ!」
「ちょっとだけ我慢して。すぐ気持ちよくなるから」
「やだぁッあぁんぁっ」
チンコに異物が入ってくることに関しての違和感しかなかった。ローションのおかげか、そこまで痛くはなかったけど、気持ちいいかと聞かれるとノーだ。
「よし、奥まで入ったよ。頑張ったね」
「うぅ、なんか気持ち悪いぃ…」
「大丈夫、今から気持ちよくなれるよ」
同居人は微笑んで俺の頭を撫でた。
「じゃあ、引き抜くね」
そう言って俺のチンコに入ってるブジーを引き抜いた。
「ひゃあぁぁっあ、あぁっ!!」
「うわ、すごい」
俺はみっともない声をあげてビクビクしながらイった。と、思ったが尿道ブジーは最後まで抜かれておらず、精液を吐き出すことは叶わなかった。
「もう一回挿れるね」
「まっ待って、まだぁあぁんっ!!」
俺の制止の言葉を聞かず、同居人は鬼畜にもブジーを奥まで戻してきた。途中まで出かかっていた精子が戻ってくるような感じがした。そしてまた引き抜かれ、奥に戻される。吐き出すことのできない快感が、俺の中でうごめいている。
「あぁッんあぁああ、やめて、とめ、とめてぇッやぁんっ!」
「もうちょっと耐えて。我慢した分だけ射精する時気持ちいいよ」
「やらぁぁあっああんっ!!」
俺は首がちぎれるんじゃないかってくらい横に振りたくって止めてくれと懇願した。なのに同居人は止めてくれない。俺は射精したい一心で、いつの間にか腰が浮いていた。みっともないとか、そんなこと考えている場合じゃなかった。
出したい!精液出したいぃ!!
「あっ、あっ、あっ」
「ふふ、声でないほどおかしくなってきた?」
俺の脳内は、完全に『射精したい』という感情しかなかった。同居人は笑いながら「じゃあイかせてあげる」と言って、今度こそ尿道ブジーを最後まで抜き切った。
「あ、ぁぁぁああああっっっ!!!」
俺は絶叫しながら腰を浮かせて射精した。俺のチンコで溜められかき混ぜ続けられた精液が、待っていましたかというように飛び出てきて、自分の顔を汚した。
「ハァ、ハァ…」
俺は肩で息をしながら、痙攣している下半身が落ち着くまで待つ。気持ちよすぎて、何が起こったのかもよく分からなかった。呆然と同居人のほうを見る。
「ビクビクしてる〜。かわいい」
「あんっ、触んなぁっ」
とんでもない射精の後でくたびれている俺のチンコを同居人が優しく撫でる。イったあとで敏感になっているのか、さっき触られた時よりもぞわぞわした。
「じゃあこれから、しばらくは尿道開発しようっか」
「うぅ、やだぁっ…」
こうして、しばらく俺は同居人に尿道開発をされることになるのだが、最終的に同居人のチンコが恋しくなってケツを差し出しながらおねだりすることになるのはまた別の話だ。
Fin