貪欲に眠るのを望んでいるのだと思った。幾多もの人間を見て、何も感じなかったのかと問われたら否である。生きること、死ぬこと、笑う泣く怒る。別れを惜しむのも出会いを噛み締めるのも疲れきった体を抱き締めて癒すのも。私の感情を動かす原動力であった。そう信じて生きてきた。
 冷たく鈍く光るそれは、痛み?悲しくて、寂しいの?戦慄した。拘泥し歪曲していたのは。自分以外の何者でもないではないか!どんなに綺麗に見せてもどんなにどんなに可愛らしく見せてもどんなにどんなに、どんなに、愛していると、声を振り絞ってチープな展開を繋げてハッピーエンドを作っても、あるいはバッドエンドだとしても!
 鬱々と思考がまとまらないまま、沈んでいく。結局は貴方も同じなのね。同じなので。変わらないまま死んでいく。そうでしょう。こたえてよ。そうだっていって、私があなたじゃなかったことおしえてよ。この痛みさえとめられるなら、僕の息と共にとめて見せて。ねえもう寝ちゃった?起きてるんでしょう?




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