嬌声に愛が疼く
濡れた瞳を飲み込めば
愛の遺骸に泣けるほど
辿る爪先、描く跡
穿つ身体の髪から先まで
嘯く君の声に泣く
吸い付き残す、欲望の色
睫毛触れれば愛しさつのる
絡めた指は嘘を繋いで
脱け殻の熱に浮かされた
そこに悲しい貴方がいない
乾く心に喘ぐのは
(愛あればこそ、息ができると知ってしまったからなのか)
嬌声:きょうせい、喘ぎ声
嘯く:うそぶく
睫毛触れる:バタフライキス
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