小説 | ナノ

寂しい黒猫


道徳を撒き散らせ

儚くとも君を愛した

トリガーは愛に潰れる

月光蟲の死に様

おそらくは僕が不甲斐ないためで

その手が愛を知ることはない

僕らを包む終焉の歌

沈む鼓動を重ねて

言葉も届かぬ世界で君は幸せになったの?

神などいないと悟る夜


その瞬間に終わりを迎える

(彼は最期に憎悪を込めた)
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