小説 | ナノ

涙を何に
たとふべき



君の眼差しを愛した

痩せた指先に滲む

60リットルの愛を零してきた

勇敢でいて、そして愚かだった

遺した愛が生きゆくだろう

愛することをやめられない人

悪魔は彼に噛み付いた

白百合を手向けてくれないか

貴方が生きる明日があるなら

そのために僕は喜んで死のう


孤独な彼を
抱きしめたのは誰

(涙が落ちることはなくなった)

60リットル:人が一生に流す涙の量
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