小説 | ナノ

スプリング・オーヴァー

吐息の白さが消える頃

寄り添えない冬を想って

例えば君が、春のようであること

いつもそばで泣いてたんだね

無垢な瞳に救われたのは誰だろう

ひねくれ者の後悔の話

花を持つ人と花を待つ人

繋ぐ手が少なくとも幸せであれば

冬の亡き声

手遅れなほど愛を嫌ったけど


彼女は全てを許し、はにかんだ
(貴方の苦しみを痛むすべを私は知らないから、と)

亡き声:なきごえ、鳴き声、泣き声
痛み:悼み、傷み
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