ミーが師匠の弟子になったのも、ヴァリアーに入ったのも、センパイに出会ったのも、今こうしてセンパイと時間を過ごしているのも全部決まっていたことなのだろうか。
「運命ってなんですかー?」
「しらね」
「じゃあ何でミー達は出会ったんですかー?」
「俺が必要としてたから?」
偶然だとか必然だとか、奇跡だとか、そんな物があるかなんて分からない。赤い糸は目に見えないし、永遠なんて言葉も信じられない。
はっきりと分かっているのはミーがセンパイを想う気持ちだけ。センパイがミーをどれくらい想っているのかなんて分からないから。それでもお互いに好きだと感じているのはいつの間にかできていた愛情や信頼なのだろう。そういう事を考えるとやっぱりミー達が出会ったことに名前を付けてみたくなるわけで、だから運命とでも呼んでおこうかなって思ったんだ。
子供じみた運命を信じている