窓から差す眩しい光で目が覚めた。ミーを抱きしめながら隣で寝ているベルセンパイを見て、昨日センパイの帰りを待っている間に寝てしまった事を思い出した。
お互い任務で忙しかったからこんなにゆっくりしたのは一ヶ月ぶりぐらいだ。久しぶりのセンパイの香りや温かさにホッとしてミーもぎゅっとセンパイに抱き着いた。
「ししっ、寂しかった?」
「そんなわけありませんー」
「行動は素直なのにな」
「ミーはいつだって素直ですー」
今日ミーが積極的なのはこのゆったりとした時間、ふんわりとした空気。それに、今まで会えなかった距離のせいだって事にしておく。
最近は少しでも離れるとセンパイに会いたくなる。声が聞きたくなる。触れたくなる。ミーってこんなに重症だったんだって感じる機会が多くなった。
「一生こうしてたいな」
「一生こうしててくださいー」
センパイの抱きしめる力が強くなったからミーも強く抱きしめ返した。
トクトクトクと聞こえるセンパイの心音が心地よくて暖かな幸せを感じながら再び眠りについた。
言葉のいらない心地よさ