一ヶ月前、未来からプレゼントが届いた。
俺が知らないはずの、俺の未来の記憶。

白蘭という奴を倒したことや、10年後の俺の生活。さらには恋人らしき奴の記憶だった。

フランの事を知ってからは会いたいという気持ちしか無かった。
しかし、情報を集めては探したりしたものの、どこへ行ってもフランは居なかった。


一ヶ月経った今でも見つからない事にイライラした俺の元に今日は来客が来たなんていうから、もう気分は最悪。くだらない話しだったら殺してしまおうと思い応接間へと向かう。

「イライラするのやめなよ、ベル」
「誰だよ、こんな日に限って」
「僕が君に紹介してあげたい相手だよ」

マーモンが紹介したい奴がいるなんて言い出すのも、俺がイラついているときにかまってくるのも珍しい事だったから一応行ってみることにしたものの、やはり気が進まない。この奥にフランが待ってたらいいのに。なんて半ば嘲笑って、バン!と目の前の扉を開ける。


「…………!!」


目の前には絶対に見つかる事の無かったフランがいた。

「僕からのプレゼントさ」

それだけ言ってマーモンは部屋から出て行き、部屋には何も話せない俺とフランが残された。

「ベル、センパイ?」
「フラン……?」

それからはお互いの事を確かめあって強く強く抱きしめあい、角度を変えては何ども唇を重ねあった。

「しししっ、おかえり」
「ただいま…ですー」

いたずらに絡みあう糸
(これがきっと運命なんだと思う)


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ちぃ様初めまして!

糸から赤い糸を想像した単純な黎架です;
赤い糸なら運命か!二人の出会いの話にしよう!となっていたので10年後のフランをスカウトして出会う二人を書こうとしたのですが、なんか今更かなーと思って現代で出会わせてみました!

ちなみに、フランが未来で悩まされた分キューピッドはマーモンです^p^ ただマモちゃんの話し方が分からない…orz
その辺気にせずに読んでいただけると嬉しいです←

素敵なお題ありがとうございました!





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