「ミーいっつも思うんですけどー、二酸化炭素っていらなくないですかー?」
「なんでだよ」
「ほら、地球温暖化とか色々あるじゃないですかー」
「ししっ、こんな季節までクーラーつけてる奴が言う台詞かよ」
「環境破壊を知らないセンパイに言われたくないんですけどー」
本気で地球の事なんて心配していないくせに無駄に真面目な話しをするフラン。俺は堅苦しい話しが好きじゃないから気分悪くなるし、テンションが下がる。
なんていうか、もっとユーモアのある非凡な話しが聞きたいのに。
「あー、でも酸素の方がいらないかもしれませんねー」
「バーカ。酸素は呼吸するときに必要だろ」
「そうですかー?酸素がなかったら息吸う必要もないんですよー?」
「どんなめんどくさがりだよ」
「そうじゃなくてー、」
フランは俺を壁際に押し付けて深く舌を絡める。
いきなりの行動に息を吸う暇が無く、早くも苦しくなってきてフランの服の裾をギュッと掴んで苦しいと訴えかける。
「いきなり何するんだよっ」
「やっぱり酸素が無かったらなーと思いましてー」
もうフランの考えていることが分からなくなって訳が分からないというような表情をしていたら、ばかですねー。と言われて今度は小さくキスされた。
「酸素を求めなかったらずっとキスができるのになーってことですー」
「ししっ、お前の方がばかだろ」
「だってそうだと思いません?ミー達は酸素に邪魔されているんですよー?」
「んー、まぁ確かに」
「酸素よりミーを求めてくださいー」
またフランが近づいてきた。今度はさっきよりも深く、長く、甘い口付けを。
酸素欠乏の幸せ
(お互いの二酸化炭素だけで生きていけたら)
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朝香様初めまして!
お題だけでなく()の中の文まで考えてくださっていて、小説の内容が考えやすかったです!!
お互いの二酸化炭素だけという事だったので、つまり酸素はいらない?え、なんで?みたいな勝手な発想から思い付いた小説です。笑
個人的に文章はダメダメだけど、内容はけっこう気に入っています^^
素敵なお題ありがとうございました!