June10th







「まんじょうめ〜!」

「さん、だ!」


十代との、いつものやりとり


「えと…サンダー!」

「……何だ」

「んーと…」

聞き返すと、十代は急に口ごもりだした。
呼び止めておいてこの様とは…相変わらず奴の行動は訳が分からない。
生憎、俺様は貴様の様に暇ではないのだが。

用が無いなら呼び止めるな、

そう相手に言い残し、去ろうと踵を返した。
そのとき、


「…………じゅん」


じゅん?


「………十代?」

「あ、いや、……今、6月、だろ?」

「6月?」

あぁ、June、か

「…それがどうかしたのか?」

「……」


やはり、な

「俺に…"準"に用があるんだろう?」

わざとにやり、と笑ってやる

「…ッ!おまっ、気付いて…!」

アホ十代。簡単に墓穴を掘ってくれる。

「ほぅ…本当に俺の事だったのか?」

「へ?…まさか、…ひっかけたな!」



6月10日

June10th

今日は俺と貴様の日らしい







June10th




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英語の授業時、黒板に「June」と書いてあって
「あーそういや、6月は準(違)だったな…それなら十日は準十の日だな!」
と思ったのが、この文が生まれた理由です、ハイ。

本当は万丈目さんが十代に「名前呼べ」と言うのを先に思い付いたのだが…こっちの方が書きやすかったんで…←

2008.6.10






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