清楚失格





女の子はかわいいのが好き。
男の子はかっこいいのが好き。
でも本当は男の子だってかわいいのが好きなんだ。


「ちょ、ちょ!青峰っち襲うの早くない!?まだ家に着いたばっかっスよ?もうちょっとゆっくりしようよ…。」
「あ?別にいーだろ。どうせヤるんだし。」

確かに最終的にはそうなるんだけど俺はもうちょっと雰囲気を味わいたかった。会っていきなり、っていうのは本能向き出しな動物みたいでちょっと嫌だ。

「お、俺はもうちょっと青峰っちと喋りたいっス!」
「おーおー。終わったらゆーーっくり聞いてやるよ。」
青峰っちは手際よく俺の制服のシャツを脱がしていく。どうやらその手を止める気はないらしい。セックスした後に疲れたって言ってすぐに寝る奴はどこのどいつだよ。まあ俺も人のこと言えないけど。でもあんたいっつも適当な返事しかしないじゃん!

「…だ、だから俺は、その……まあつまり、恥ずかしいんっスよ。」
「…………。」
頼むからコレで許してほしい。青峰っちはじっと俺の顔を見つめた。鋭い目。こんがりと焼けた肌。かっこいい、俺の負けだ。目をそらした瞬間に青峰っちは俺の足をつかみ大きく広げた。ズボンをまだ履いていたが、それでもこんな格好をさせられるのは恥ずかしい。言葉にできずただ驚いてばかりいる俺を見て、青峰っちはニヤリと笑った。

「ぶりっ子してんじゃねえぞ黄瀬。」
「……あ、バレた?」
「バレた?じゃねーよ。めんどくせーなあ。お前だって本当はヤるの好きだろ。」
「だってぇ〜……青峰っちだって本当はかわいいのが好きでしょ?」




お題:休憩


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