BASARA 政宗
高校生主人公下級大名娘成り代わり主人公はトラックに轢かれて死亡しトリップ、下級大名の娘は年頃に流行り病で死亡。主人公の父とどうように力の無い大名たちはこぞって自分の娘を政宗の正室、側室に据えたがっている。主人公は戦国で異質な考えを持ち、労せずに政宗の側室になる。愛姫はすでに正室。労せずに政宗の嫁になったことを主人公は良く思わない。平凡に生きることが彼女の望みだった。自分の心以外は大名の実の娘のものと考えている。

政宗の持つ綺麗な濃紺の包みから出て来た豪奢な装飾の施された簪はすっと私のまとめられた髪に挿された。私は庭に向けたままの瞳を一つも動かさず、感謝を述べた。すると政宗は鼻を鳴らし、せせら笑うかのようにして笑った。

「せっかく、俺が城下までいって選んできてやったのに連れねぇじゃねぇか、Honey?」
「仕事を抜け出し、城下まで向かわれたのですか。小十郎様がお怒りになりますよ。第一、私などより愛姫様にお贈り物を贈られた方がよろしいのでは?あの方は政宗様の気を引こうと努力なさっていますから。」
私の言った言葉を政宗は軽快に笑い飛ばした。私はそれまで庭に向けていた視線を政宗に移し、非難めいた視線を送った。

「努力しようがしまいが俺の気を引けなきゃそれはただの無駄だ。俺の気を引いてやまねぇのはアンタだ。」

違うか?と政宗はククッと低く獣が唸るように笑った。その様子に、今度は私が笑う番だった。突然クスクスと笑い始めた私に政宗は怪訝な表情をした。私は手を差し出すように高く上げ、袖をするりと捲った。

「この玉のような肌は、この白魚のような手は、この細くしなやかな四肢は一体誰の為につくられたのでしょう。この身体の持ち主だった方はどのようなお気持ちでこの身体を磨きつづけてきたのでしょうなあ。」

私は白く、血管の色さえも浮かび上がるような透き通った手を日の光に当てた。すると真っ白な手は日の光を受けて血の色を透けさせ、青白く輝いていた。




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