御幸一也
*大学3年×大学2年





珍しく彼女はまったく起きる気がないらしい。


可愛い寝顔も見飽きた。

「なまえー、起きて」

「ん〜あとちょっと」

「起きてデートしようよ」

「ん〜、んー」


むくっといきなり起き上がるなまえ。


でも目は開いていない。


「なまえ?」

ダメだ。座ったまま寝てる。


「なまえちゃーん?」

「…ん、御幸せんぱい」

「起きた?」

「起きた…です」


寝顔も可愛いけど、寝ぼけてるのも可愛い。

見ていると、また寝転んてしまった。


あ、でも目が開いた。


「起きないの?」

「腰…めちゃ痛い…御幸せんぱいの…せい…」

「昨日は激しい夜だったもんなー」

「昨日も、です…」

「はっはっは。いつもか」

「動けない。お腹すきました」

「何食べたい?」

「トースト。はちみついっぱいのやつ」

「はいはい、お姫様」


頭をぽんぽんとすると、また目を閉じるなまえ。


朝ごはんの準備をして呼ぶころには起きるだろう。


愛情たっぷりの朝ごはんを俺が作る朝も、たまには悪くない。


END

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