漫才師じゃない
「とりあえずここから出…」
バンッ
「どこだああああ不審者ぁぁぁぁあ!!!」
痛ったぁ…。今思いっきり顔にドア直撃ヒットしたんですけど。
「んー…?キャア!てかルフィじゃん」
「いたたた…え?!まじだ。本物ぉぉ!」
「誰だオマエら!オマエらだな。チョッパーが言ってた変な奴らってのは!」
いやいや、ちょっと待ちなさいよ。
この美人二人組に向かって変な奴らって。
さすがルフィ、侮れません。
「てか写メ撮んなきゃあ」
「ヒロイン、だから携帯ないから」
「ヒィィィ、そうだったぁー!」
「何だオメェら、漫才師か何かか?」
「「いや、ちげえよ!」」
うちら同時に突っ込みとか超レアだかんね。
さすがルフィ、侮れません。
「とりあえずぅ、うちらはルフィ達の事知ってるの。うちらの世界ではルフィ達は漫画に登場するキャラクターなんだけど、何でかうちらがこっちに来ちゃったみたいなんだよねー。まあ、超ラッキーなんだけどねっ」
「いや、ヒロイン。そんな説明じゃ解らないって。ましてやルフィだよ(笑)」
いつもの様にトモダチから突っ込み入って小突かれた。
「ああ、やっぱり漫才師か」
「「だからちげえよ!!!」」
「何かよくわかんねえけどオマエらおもしれーなあ!」
「うん、だからあ〜…
ゾロ達の所に連れてってぇ?そして紹介してぇ?」
うっわ、出た!トモダチの秘技、男を落とすテクその1"ぶりっこ"だ。
しかも思いっきり"ゾロ"強調してるよ。
分かりやす(笑)
負けてらんないわ。
「ヒロインもサン…皆に会いたいな」
危ない危ない。つい本音出ちゃったじゃん。
「おう、オマエらおもしれーから連れてってやる!俺に着いてこい!」
って早!速攻ダッシュで居なくなるルフィ。
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