開催します
「おう、ヒロイン、トモダチおはよう!オメェらいっつも起きるの遅せぇなー」
「おはよー…。や、ていうか毎日色々有りすぎて寝不足だよね。ルフィはいっつも元気だね」
「当たり前だ、俺は海賊王になる男だからな!」
「それ朝元気なのと関係なくね?」
「トモダチ、今日も相変わらずつっこみ飛ばすね」
昨日は四人で帰ってからナミに「明日出航なんだからね、間に合わないと思ったじゃないの。心配させるな!」ってちょっと怒られちゃったけど、初めてワンピースの世界に来てからの島で超思い出になったし、この島に来れて良かった。
こっちに来てから短期間で色々ありすぎて打たれ強くなった自信あるわ。
昼食も終わって、ルフィとナミの合図で出航し、この島ともバイバイをして今は新しい島を目指中らしい。
うちらは詳しい事とか全く解んないし、任せっきり。とりあえずヒロインはサンジと入れればそれでいいし。
はあああああん、サンジの事考えただけで心臓キュンキュンしちゃうんですけどぉー!
そしていつもの様にうちらの化粧タイムはウソップとチョッパーに干渉されます。
「痛っ!あー!スカルプかけた。まじ最悪なんだけど!」
「どれ?あーまじだ。しかもポイントの部分じゃん」
「最悪ー、せっかく吉田さんにつけてもらったのにー、高かったのにー、超気に入ってたのにー」
「あー、ヒロインの担当吉田さんだっけ?うまいよね、あの人」
「吉田さんまじ神だから。あんな鬼盛りネイルできる人吉田さんしかいないって!」
「神…スカルプ?鬼盛り…?ウソップ、今の何語なんだ?」
「さあ、俺には全く解らねぇが…ただひとつ俺様の研究で解ったのは、こいつらが来た世界の女たちは無駄にお洒落に気を使うってことだ!!」
「ウォーッ!そういう事かっ!ウソップすげぇぇっ!」
その後、うちらの愛の鉄拳がウソップに振るわれたのは言うまでもない。
辺りはすっかり暗くなってもう夜。皆で夕食を食べ終わって、麦わら一味一同で作戦会議を立てていた。
人生可愛ければ何とかなる精神のヒロインにはぶっちゃけどうでもいい話しだけど、何か次の島には海軍がいるらしいから危険なんだってさー。ってことは!あのスモーカーにも会えるのかな?やべー、絶対あんなでかい人リアルで見たら怖そう。
「スモーカーって生で見たら超怖そう」
「ヒロインも同じ事思ってたし!うける!うちらシンクロしすぎだし」
「何でオメェ等あいつの事知ってんだよ」
「んもうっゾロの馬鹿ぁだからうちら漫画で全部見たって言ったじゃぁん」
「だからオメェは何でいっつもいきなり飛び付くんだよ!」
飛び付くトモダチに、それを振り払おうとするけど実は照れてるゾロ。最早誰も突っ込まないし、超自然。この光景も皆慣れたのか暖かい目で見守る一味に笑い堪えきれないんだけど(笑)
「あっ!!!」
「なに!?ビックリしたじゃないの!」
「ウォォォォ!何だッ!?」
「耳痛ェ…」
「野郎共はヒロインの美声が聞けただけ有難いと思いやがれ」
「ヒロイン、いい加減その昔からの脈絡なく叫ぶ癖直しなよ。約一名以外驚くじゃん(笑)」
「ごめーん、つい癖で…」
「ヒロインは可愛いから謝んなくていいんだよ。こいつらが大袈裟なだけだ」
「んもぅっサンジ大好き」
「び、びびび、びびったぁー…」
「ごめんごめん」
未だに心臓に手をあてて目を丸くするウソップ。大袈裟じゃない?(笑)皆もヒロインの方を一斉に見る。
「トモダチ、例のゲーム」
「あーー!!忘れてた!」
「でっしょー?」
まあ、そんなことだろうと思ってたけど。皆はなんの事か解らないみたいで、うちら以外は口開けてポカーンとしてた。やば、この顔のサンジ可愛いいいいいい!
トモダチがゾロから離れて、椅子から勢いよく立ち上がる。
「はーい、皆注目ー。今からあるゲームをしまーす」
「ゲームぅ?楽しいのか?」
「超楽しいよー」
早速質問したルフィにヒロインが答える。次にやっぱり警戒心バリバリのウソップが質問した。
「な、何のゲームだ?こ、怖い系なら俺はやらねーぞ!」
「はい、よくぞ聞いてくれましたウソップ君。それが全く怖い系じゃないんだなー」
トモダチが自信満々に語って、ニヤニヤしながらキッチンにある物をとりに行く。うわ、もう楽しんでるよトモダチの奴。ま、ヒロインも今からドッキドキで楽しみなんですけどねー。
トモダチが片手に割りばしを掲げて大きな声で叫んだ。
「王様ゲームです!」
「「王様ゲームぅ?」」
あっは
今日は楽しい夜になりそうです。
[*前] | [次#]