〇〇モード





「って訳なんだ…本当にごめんなさいっ」

「…………」


サンジは煙草を吸ったまま、無言。

あ、この横顔超超超カッコイイ
………じゃなくて。やっぱり怒るよね、こんなこと。でも、何か言ってくれないと不安だよ。

と思ったら、煙草の火を消してこっちに向き直って、ヒロインの手を優しく握った。


「そんな辛いときに、何もしてやれなくてごめん」

「え?サンジはなんも悪くないし、悪いのはヒロインだし…」

「いや、悪いのはそのクソ変態クソ野郎だろ?」

「うん、…そうだよね」


ふふ、二回もクソって言った。きっと今サンジなりに超我慢してるんだろーな、怒るの。ヒロインの事本当に一番に考えてくれてるんだから。


「もう俺の側から離れんな」

「うん…これからはサンジとずっと一緒にいるよ?ヒロイン、今回の事でやっぱりサンジしか考えられないって再確認したもんっ」


えへへって可愛く笑ってサンジの頬っぺたにちゅーをした。へっへー、久しぶりに小悪魔テクニック出動(笑)

たまにはしないと、男を繋ぎ止めて置くための技ー

ヒロインは幾らサンジでも容赦なんてしないんだから。


「あれぇー?サンジィ?顔真っ赤だよ?どぉしたのぉー?」


何でかは勿論気づいてるけど、わざと除き込む。あ、今のはちょっと語尾あげすぎたかな。


「──う、ヒロインが可愛すぎるからだ!」





きゃあああああああん

ちょっとぉ!聞きました?今の可愛すぎる発言。しかも今の顔皆に見せてあげたいくらい可愛すぎて萌え

あ、やっぱりやだ。
ヒロインだけのサンジなんだもんっ

誰にも渡さないしー。


「アハハッ!ごめんねサンジィ?可愛すぎてからかいたくなっちゃうんだもん」

「何かっヒロインに出会ってから、俺らしくないつーか…調子狂うんだ」


相変わらず顔を真っ赤にしたままのサンジ。



ん?待てよ。

言われてみれば確かに。
ヒロインに会ってから何か今まで漫画では見れなかったサンジの一面が見れてる気がする!


それは…ヒロインに出会ってから新しいサンジのキャラがいっぱい産まれたって事だよね!

流石ヒロイン
どんだけ魔性ー!きゃはっ

他のうちらの国のサンジファンには絶対見せないけどねっ。だってヒロイン焼きもちやいちゃうもん。こんなカッコイイサンジも、可愛いサンジも全部全部ヒロインだけのだもん!!!



「可愛すぎて、クソむかつく」

「───んんんっ」


いきなり強引にキスをされたと思ったら、そのままベットに押し倒された。

え?もしやもしや久々に
どSサンジ?

キャー!キャーキャー!!
ヒロインが最も大好きな瞬間なの。



「ヒロイン、からかいすぎ」

「だって…ふぅ──」


首筋に強い痛みが走ったと思ったら今度はそこを優しく舐められた。
きっと、キスマーク。


「ごめんなさいは?」


耳元であのサンジの声。しかも、何かすっっっごい低くてエロイんですけど!何?!死ぬ!超ドSモードだし?なにになになに!誰か助けて。いや、やっぱ助けないで。もう何がなんだかわかんないけど、とりあえず…かっこよくて死ぬ!!!


「ごめ、んっ…なさ」

「何?聞こえない」

「だってぇ…そんな所触られながら言えなっ、あっ、んんっ」

「続き。言って?」

「はぁっ、ん…ごめん、なさい…」










「許さない」

「ふっんんあ────」




もう一生ゆるされなくていい。


むしろ許さないで






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